「また噛まれた!」という飼い主さんへ
まるでハンターのような目をした愛猫に、『ガブリ!』と噛まれたことはありませんか?そんなの1度や2度ではない!という方も多いはず。こんなに愛情込めてお世話をしているのに、何が気に食わないの?と、マイペースな愛猫にモヤモヤしてしまうこともあるでしょう。
しかし、愛猫だって、無意味に噛みつくことはありません。きっと、何かしらの理由があります。そこには、猫ならではの、切実な願いがあるのかもしれません。
お腹が空いているのに、何もくれないニャンて!
いつもご飯をあげている時間になると、噛み付いてくることがあります。それは、噛んだらフードをもらえたという経験を、過去にしたことがあるため。それを覚えていて、噛んでしまうのですね。また、ご飯を催促しても与えてくれない場合は、空腹の時間が長過ぎて、止むを得ずに攻撃している可能性もあります。お腹が空くとイライラしてしまう気持ちは分かりますが、だからといって、噛まないでほしいですが…(涙)
この場合は、愛猫のお腹を空かせない工夫をしましょう。決まった時間に少量ずつ、数回にわけてゆっくりとフードを与えてください。一日に何回ももらえるので、猫の空腹時間も短くなります。そして、決まった時間にしかフードを与えないことで「決まった時間以外はフードはもらえない」と理解します。
素足って、魅力的なんだにゃん!
飼い主さんの素足が好きで、ついつい噛み付いてしまう子もいます。猫の言い分としては、ひらひらと動く足指とニオイにつられて、狩猟本能が刺激されてしまうのだそうです。飼い主さんとは分かっていながらも、本能的に獲物だと思って噛み付いてしまうのですね。
こんなときは、噛まれる前に対処しましょう。もし愛猫が素足を狙おうとしていたら、投げられるおもちゃを遠くに投げて、素足から気をそらします。噛んでくることを無視しているとどんどんエスカレートしていくので、事前に対処するのが、噛むのをやめさせる秘訣です。
これ以上ナデナデはいらないにゃん!
愛猫自ら「ナデナデして♡」とすり寄ってきたのに、すぐに満足して、急に噛み付いてくることはありませんか?猫は飽きやすい性格なので、飼い主さんの長時間のスキンシップに耐えられなくなってしまい、その「もうやめて」を伝えるために、噛んでしまうのです。
ちなみに、猫は噛みつく前に、「そろそろやめて」のサインを送っています。それは目の瞳孔が開く、耳が外を向いている、ひげが前を向いているなどしたときです。飼い主さんはいち早く愛猫の表情に気づいてあげて、スキンシップをやめるタイミングを見計らいましょう。
愛猫が噛んでしまうときの気持ちが伝わりましたでしょうか?飼い主さん目線だと少々わがままな気もしますが、ある程度は本能に従っている部分もありますので、どうか暖かく接してあげてください。とはいえ、そんなツンデレ?な部分も、猫の魅力の一つですよね。
出典/「ねこのきもち」16年3月号『噛む・引っかく猫の10の告白』」(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
文/ICHINOKI
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。