猫と暮らす
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猫を飼う前の理想と現実 猫との暮らしの「幸せギャップ」とは
「理想の猫ライフを思い描いていたのに、現実とはギャップがあった!」と感じたことがある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
動物看護士の小野寺温先生に、猫の意外な行動の理由と、困った場合の対処法を教えていただきました。
猫は自立した生き物だと思っていたら、びっくりするほど寂しがり
自由気ままなイメージがある猫。きっと一緒に暮らしても、お互い自立した関係が築ける……と思いきや、びっくりするほど寂しがり屋なコもいます。どこにでもついてくるので、ときどき踏みそうになってしまうという飼い主さんも。
小野寺先生によると、そういう猫は母猫のあとをついて歩く子猫のように、飼い主さんを慕っているのだそう。なお、踏んでしまわないかという心配については、「猫は反射神経が鋭いので、案外上手に避けてくれる」とのことです。
憧れの“ひざに猫” 現実では抱っこ嫌いなコも
甘えたいときだけ寄ってきて、ふだんは抱っこ断固拒否、というコも。ひざの上で寝てくれるのが憧れだったけど、そんなことはもってのほか……ということもあるかもしれません。
小野寺先生によると、甘えたいときに寄り添ってくるだけでも、信頼関係としては充分なのだそう。抱っこできたらおやつをあげることを繰り返すと、「抱っこ=いいこと」と学習して、少しずつ抱っこが好きになる猫もいるそうなので、チャレンジしてみましょう。
イタズラや噛みグセがあって困る!
猫は大人しく手間がかからないと思いきや、何にでも興味津々でイタズラしてしまったり、犬のように噛み癖はないと思っていたのに、家中のコードをかじられてしまったり……というケースもあります。
イタズラ対策としては、こまめな片付けや掃除を行ったり、入ってほしくない場所に柵を設置したりすることが有効。誤食やケガの予防にも繋がります。コードの噛み心地は、一度覚えてしまうと癖になってしまうコもいるようなので、猫の目につかない工夫をしましょう。
静かに暮らせると思っていたけど、夜中の大運動会が恒例に
犬と違って猫は散歩の必要がないので、あまり運動しないと思っていたところ、飼い始めたら夜中に部屋中を走り回るのでびっくりしたという飼い主さんも。
猫は日が暮れてからや早朝に活発に動きますが、寝る前にしっかり遊ばせて満足させることで、夜中や早朝も深く眠るようになるかもしれません。上下の動きをプラスした遊びなら短時間でも運動量が増えるので、取り入れてみるのもおすすめです。
猫と暮らしてみてわかった意外な現実には、「障子や畳をボロボロにされると思っていたけど、一切イタズラされなかった!」という“嬉しい誤算”も。
とはいえ、猫もさまざまな個性を持っているので、一概にイメージだけでは測れないものです。困りごとにはうまく対策をしつつ、猫との暮らしを楽しんでいきましょう。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学助教 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『“想定外”が続出…! 猫との暮らし 理想と現実』
文/緒方るりこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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