もっと猫と気持ちをかよわせるためにも、猫たちの鳴き声である「猫語」への理解を深めておきましょう。今回は猫の鳴き声のなかでも、ちょっと変わった鳴き声の理由について、動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。
猫が「カカカカッ」と鳴きながら窓の外を見るのはどうして?
猫が窓辺で「カカカカッ」といった声で鳴きながら、窓の外を凝視しているときは、外にいる鳥などの獲物に反応しているからです。
捕獲したくても、室内だからできない、もどかしい気持ちがあらわれているといえるでしょう。
遊びに誘って気持ちを満たしてあげましょう
猫のこのような行動を見かけたときは、狩猟本能を満たすために遊びに誘ってあげましょう。遊ぶときは、必ずおもちゃを捕まえさせえてあげるのがポイントです。おもちゃを捕まえたら、フードを与えると、より満たされるでしょう。
フードを「アウアウアウ……」と小さめの声で鳴きながら食べるのはなぜ?
「アウアウアウアウ……」と小さく鳴きながら食べ続けているのは、フードがおいしくて満足している証拠です。これは子猫時代の名残で、おっぱいを飲んで大満足だと、母猫に伝えているときと同じ行動だと考えられます。なお、低くうなるように鳴いているなら、「フードを誰にも渡したくない、絶対に取らないでよ」という気持ちです。
食べ終わるまでそっとしておいてあげましょう
大満足でフードに集中しているときは、そっとしておいてあげるのがベスト。
ただし、「アウアウアウアウ……」と小さめの声で鳴くのは、口腔内が痛い場合もあります。もし食べにくそうにしているようなら、動物病院の受診も考えたほうがいいでしょう。
猫は単独行動をする生き物だったので、本来あまり鳴きません。しかし、飼い猫は人に気持ちを伝えるために、よく鳴くようになったといわれています。そんな猫たちの気持ちがこもった「猫語」への理解を、どんどん深めていきたいですね。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2022年3月号『解けば“コミュ力”アップ! 鳴き声×動作から読む 猫語クイズ』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。