猫のニオイや汚れが気になる場合は清潔に保ってあげたいですが、特に寒い冬や高齢猫の場合、体の負担が気になりますよね。そこで今回は、寒い日や高齢でも猫の体に負担がかかりにくいドライシャンプーのやり方をご紹介します。
まずは下準備から
お手入れを始める前にまずはしっかりと下準備。用意するものや事前準備をチェックしていきましょう。
《用意するもの》
必要なものはペット用のドライシャンプーとフェイスタオル。液体タイプ・泡タイプどちらでも同様にシャンプーできますよ。
《下準備》
フェイスタオルを半分に折り、表面が軽くしっとりするくらいドライシャンプーを吹き付けます。猫の体ではなくタオルにドライシャンプーを吹き付けることで、猫が怖がりにくくなりますよ。
《拭く前にスキンシップ♪》
床やソファに飼い主さんが座り、愛猫の好きなところをなででスキンシップ♪ ドライシャンプーの前に、リラックスさせてあげましょう。ひざ乗りが好きな猫なら、飼い主さんのひざの上で撫でてあげるのもおすすめです。
このとき、タオルはそばに置いておきましょう。
始めは顔から拭いてみよう
半分に折ったタオルの間に手を通してタオルを持ちます。
ドライシャンプーを吹き付けた面を顔や頬にあて、もみもみとマッサージするように拭きましょう。
愛猫が気持ちよさそうな表情をしているか確認しながら行ってくださいね。
体は優しくなでながら
体を拭くときは毛並みに沿ってやさしくなでるイメージで。タオルを使ってふだんのスキンシップと同じようになでていきます。少しでも猫が嫌がる素ぶりを見せたら、すぐにやめてあげましょう。
長毛猫は仕上げにスリッカーを
毛がもつれやすい長毛猫は仕上げにスリッカー(細長い針状のピンがたくさん付いたブラシ)でとかすと、ふわふわの毛並みになりますよ!
足はタオルで挟んで拭く
ドライシャンプーを吹き付けた面に足をのせ、軽く挟んでもみもみします。足を触られるのを嫌がる猫も多いので、足を拭くのは手短に!
おしりのケアも忘れずに
毛に汚れが絡まりやすい長毛猫はおしりのケアも大切です。
カピカピに乾燥した頑固な汚れが絡まっていたら、直接ドライシャンプーを吹きかけて、タオルでもみもみしながら汚れを拭き取ります。仕上げにブラッシングをして完了です。
汚れてないけどおしりがニオう?
とくに目立った汚れもないのにおしりがニオう原因は、肛門線の分泌物です。
自然に排出する猫もいますが、体質によってはうまく出せずに“肛門のう”という袋が破裂することも.
絞るケアが必要ですが嫌がる猫も多いので、ニオイが気になる場合は獣医師に肛門絞りをお願いしましょう。
ドライシャンプーは水を使わずお手入れできるので、水を怖がる猫や高齢猫にも負担がかかりにくいケア方法です。
寒い日でもできるので、冬のお手入れの1つとしても取り入れてみてくださいね。
参考・写真/「ねこのきもち」2018年2月号『猫に負担がかかりにくい方法でいつもきれいで健康に!丸ごとハッピーお手入れBOOK』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/清水ゆか