1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 知ってるようで知らない「猫の目の病気7つ」

知ってるようで知らない「猫の目の病気7つ」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

↑©krblokhin

近年増加中! シニア猫ちゃんの「高血圧症」

最近増えているのが、シニア猫の「高血圧症」。高血圧といえば、生活習慣病のひとつにあげられ、腎臓や心臓、脳などへのダメージ(標的臓器障害)など全身に影響が出ます。

目にもその症状は現れ、網膜へのダメージで黒目がいつもより大きくなり、視力が低下します。また、目全体が大きい場合は、緑内障を併発していることも。

↑腎不全が原因の高血圧症により、両目の瞳孔が大きくなり、失明。その後の治療により、視力はやや回復した。眼底検査の結果、網膜出血と網膜剥離も確認され、その後の治療で、これらも改善

キズやウイルス感染が原因の「角膜の病気」

猫の目の病気として角膜炎はよく知られていますが、それ以外にも、角膜を痛める病気があるのをご存じですか?

ひとつは、「角膜穿孔(せんこう)」という病気。角膜に穴が開いている状態で、猫同士のケンカによる引っかきキズや、角膜炎・角膜潰瘍(かいよう)の悪化が原因といわれています。

強い痛みがあるため、猫は目をショボショボさせたり、充血やはれ、むくみ、大量の涙などの症状が見られます。

↑右目にキズがつき角膜穿孔に。キズは眼内まで達していたが、鎮痛剤・抗生剤により治癒(目頭の緑色は検査試薬)

もうひとつは、目の表面が黒くにごり、かさぶたのようになる「角膜分離症」。原因ははっきりわかっていませんが、猫カゼなどのウイルス感染症の影響により代謝障害が引き起こされているのではと考えられています。

ペルシャやヒマラヤン、日本の三毛猫に多く見られることも、この病気の特徴です。

↑両目の表面が黒くにごり、目ヤニも多く、目を気にする様子が見られた猫。手術により完治

失明の危険も? 「緑内障・白内障」

人間の目の病気としても、よく知られている「緑内障・白内障」。猫ちゃんも同様にかかる病気で、場合によっては失明する危険もある病気です。

「緑内障」は、眼球内の房水という液体がうまく循環しなかったり、排出が滞ったりして眼圧が上がる病気。強い痛みや、目全体が大きくなる、表面が白くにごるなどの症状があります。網膜や視神経が圧迫され、失明してしまうこともあります。

↑緑内障で右目が高眼圧状態の猫。角膜は白くにごり、浮腫(ふしゅ)もみられる状態で、点眼薬と降圧療法で現状維持

一方、「白内障」は、目のレンズである水晶体の一部または全部が白くにごり、視力が低下する病気。猫にはまれな病気ですが、その多くは先天性・遺伝性といわれ、生後数カ月から2歳くらいまでの若い猫が発症します。

悪化すると緑内障を併発して失明にいたることも。猫同士のケンカによる外傷が原因で発症することもあるので注意しましょう。

↑3カ月前から目が白くにごりはじめ、やや左目が進行した白内障。点眼薬にて、進行を予防

“膜”に症状が現れる「ブドウ膜炎・チェリーアイ」

猫の眼球を取り巻く“膜”が、炎症を起こしたり菌に感染して発症する目の病気もあります。

「ブドウ膜炎」は、猫の眼球を取り巻くブドウ粒状の膜状組織(虹彩・毛様体・脈絡膜)に炎症が起こる病気で、主に猫エイズ、猫白血病ウイルス感染症、猫伝染性腹膜炎などが原因で発症します。

主に、目の充血や白っぽくにごる症状があり、白内障との合併症のほか、原因不明の場合もあります。

↑右の白目と目の周りが充血しているブドウ膜炎の猫

猫の目頭にある白い膜、瞬膜の下にある瞬膜腺が外側に飛び出してしまうのが、「チェリーアイ」という病気です。

先天性のほか加齢によって発症する病気で、主な症状は、目頭の赤い突起。本来は内側に収まっているはずの瞬膜腺が外側に飛び出したため菌に感染してしまい、結膜炎・角膜炎の原因にもなるのです。

治療としては、瞬膜線を元の位置に固定する手術などをほどこします。

↑左目に突然、チェリーアイの症状が出た猫。手術によって元の位置に収め完治




出典元/「ねこのきもち」2018年2月号『症例写真でよくわかる! 猫がかかりやすい目の病気』(監修:江島博康先生 東京ウエスト動物病院院長)
文/ヤマモト トモミ

猫と暮らす

更新

関連するキーワード 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る