猫と暮らす
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【調査】飼ってる猫の「老化」を感じた猫の様子 そのときの猫の年齢は
【獣医師解説】老化に伴う猫の行動の変化とは
一般的に11才頃から老化による行動変化が
岡本先生:
「猫はだいたい11才頃から、老化による行動の変化が見られるようになります。寝ている時間が増えたり、高いところに登らなくなったり、行動がゆっくりになったり、爪とぎやグルーミングの頻度が減ったりします」
愛猫の行動から「老化」を感じたことはありますか?
今回行ったアンケートでは、約5割の飼い主さんが「愛猫の行動から老化を感じたことがある」と回答。そこで、どのような行動から老化を感じたのか、エピソードをお伺いしました。
飼い主さんが語る「愛猫の老化を感じた行動」
- 「ジャンプするときの足踏みが長くなった」(8才)
- 「寝てる時間が多くなってきた。夜中に起きて運動会する回数がぐっと減った」(9才)
- 「動きがゆっくりになった。寝ている時間が長くなった」(10才)
- 「寝る時間が増えた。高いところに上がらなくなった」(11才)
- 「高い所に上がるとき一呼吸おいて見上げてから上がるようになった」(11才)
- 「高い所に登る時に、失敗することが多くなった」(12才)
- 「高い所に登らなくなった」(12才)
- 「今までは直接飛び乗れていた高さのある人間のベッドに、段差を使って乗るようになった」(13才)
- 「階段の下り方がゆっくりになった」(13才)
- 「ジャンプする高さが低くなってカラーボックスの上に乗れなくなった」(14才)
- 「階段を上がるとき、上体を起こしたときに後ろに倒れそうになった」(14才)
- 「段差につまずく」(15才)
「高い所に行かなくなった。名前を呼んでも無視する」(15才) - 「鳴き声が大きくなった。耳が遠くなったからかなと思った」(15才)
- 「キャットタワーに登らなくなったり、歩いているだけなのに突然フラっとしたり、猫じゃらしを手先だけで遊んだり……のんびり、ゆったり過ごすようになってきたと気付いたとき」(16才以上)
猫の老化による行動変化は、一般的に11才頃からといわれていますが、今回のアンケートでは、行動から老化を感じたときの年齢は7才以下~16才以上と幅がありました。飼い主さんの体感では、11才より若い年齢でも老化を感じるケースや、もっと高齢になった段階で老化を感じるケースもあるようです。
※カッコ内は、そのときの猫の年齢
【獣医師解説】老化による猫の行動変化をフォローするポイント
生活場所の工夫やお手入れのサポートを
岡本先生:
「食事場所・トイレ・寝床を近づけるようにしてあげましょう。また、爪とぎやグルーミングの頻度が減ってきますので、ブラッシングや爪切りでお手入れをサポートしてあげてください。生活場所の工夫として、お気に入りの場所に上がったり下りたりするためのステップを加えてあげるといいと思います。」
取材・文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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