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猫がそばにいる幸せ 「ひっつき猫」になってもらうコツは

まるで磁石のように、飼い主さんのそばにひっついて離れない「ひっつき猫」は、猫好きなら憧れる人も多いのではないでしょうか?今回は獣医師の藤井仁美先生に、愛猫に「ひっつき猫」になってもらうための方法を伺いました。

STEP1.距離を縮める

甘えん坊なよつばちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫がひっつくのは、飼い主さんが安心して信頼できる存在だからです。とくにちょっと怖がりな猫の場合は、まずここから始めてみて。

《よく話しかける》
猫がリラックスしているタイミングで、「元気?」「イイコね」など、赤ちゃんに対するようにやさしく話しかけて。ただし、睡眠時や食事時は猫のペースを妨げてしまうので避けたほうがベター。

《一緒に外を眺める》
窓辺から外を眺めるのは猫の楽しみのひとつです。さりげなく近付き、楽しみを共有してみましょう。ただし、外にいる鳥や虫に集中しているときに近付くのはNGです。

《近付いてきたらやさしく触れる》
猫が自ら近付いてきたら、体をすり付けてくるのを待ちましょう。飼い主さんの腕にスリスリしてきたら、その動きに合わせて腕を動かし、体が触れ合うことに慣れさせていって。

《毎日ブラッシング》
ブラッシングはスキンシップの一環にもなります。短時間でも毎日行うことで、なでられるのと同様に飼い主さんとのスキンシップに慣れ、信頼関係も強まります。ただし、嫌がる場合は無理にしないでください。

STEP2.楽しいことで誘導する

ルウェージアンフォレストキャットのらんまるちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんが楽しいことを猫に提供することで、猫が自然とひっつきたくなるように促します。

《一緒に遊ぶ》
飼い主さんがおもちゃを操る「狩りごっこ」は、とくに若い元気な猫に好まれる楽しいことのひとつ。できれば猫の寝起きや、パトロールする時間に誘ってあげて。

《おやつを与える》
控えめな性格の猫やシニア猫でも、おやつには積極的なことがあります。とくに遊びのあとに与えると、猫の満足度はさらにアップ。絆も強まるはずです。

《なでる》
なでられるのが好きな猫の場合、毎日なでることを習慣にしてみましょう。すると、なでられたいときに猫のほうから近付いてくるようになります。

STEP3.合図でさらにひっつかせる

白猫のソラちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
おやつや遊びを通じて、飼い主さんとの絆が強くなったら、さらに積極的にひっつくことへ誘導してみましょう。

《名前を呼ぶ》
名前を呼んで、もし猫が近付いてきたら、おやつを与えましょう。これを繰り返すことで、猫が「名前を呼ばれて近付く」と「おやつをもらえる」と思って近付くようになります。

《来てほしいところを軽くたたく》
「おいで」の合図として、飼い主さんの隣や膝の上などを、軽くたたいてみましょう。猫は一直線に来ることもあれば、迂回することもあるため、合図のあとはしばらく猫の動向を見守ってあげてください。

《そばに来やすいようにスペースを空ける》
飼い主さんが座っている場所から少しずれて、猫が座れるスペースを空けるところを猫に見せましょう。猫のほうもそばに来たそうなそぶりのときに、これを行うと効果的です。
猫は自分のペースを崩されるのを好まないため、猫が自分から接触するよう促し、待つことが大切です。
怖がりの猫も時間をかけて慣れさせれば、愛らしいひっつき猫になることも夢ではありません。今回ご紹介した内容は、もともと人懐こい猫とさらに仲よしになるのにも役立つので、ぜひ今後のコミュニケーションの参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2021年12月号『もっと、ずっと、そばにいて♡ ぴたっと ひっつき猫のつくり方』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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