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距離感が心地いい猫もいる そっとしながら愛情を伝える方法は

一緒にいて心地よいと感じる距離感は猫によって異なります。飼い主さんのそばが好きな猫もいれば、少し離れたほうが落ち着く猫も。愛猫とのベストな距離感を知り、それに合った接し方をすることが大切です。

そこで今回は、やや距離感を好む猫との接し方について、獣医師の藤井仁美先生に教えていただきました。

距離感を好むのはどんな猫?

正面を見つめる白猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ある程度の距離感を心地よいと感じるのは、群れることを好まない猫らしい気質をもつ猫。このタイプには、「そっとしておく」ことが心地よいコミュニケーション方法です。1匹の時間を楽しんでいたら邪魔をせず、まずは猫が身の安全を感じられる環境を整えてあげることが大切です。

距離感を好む猫との接し方

机から顔をのぞかせるキジトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
《飼い主さんがよくいる場所に猫が隠れられる場所を複数用意する》
周りを囲うタイプの猫ハウスなど、身を隠すことができる“安全地帯”があると、愛猫は安心できるでしょう。飼い主さんがよくいる場所にいくつか設けると、距離的に近い場所で安心してくつろげるようになります。
《猫が外を眺めているときは声をかけない》
猫が家の外を眺めているときは、外の動きから刺激を受けて楽しんでいる、猫にとって大切な“おひとりさま”時間です。窓から見える鳥や虫の動き、揺れる植物などに意識を集中させているので、声をかけたり、大きな音をたてたりして驚かせないようにしましょう。
《見つめられたらその場でゆっくりまばたきをする》
猫は仲間の猫と目が合ったとき、目を細めたり、目をそらしたりして心を許していることを伝えます。じっと目を見つめることは敵意の表れなので、猫と目が合ったらゆっくりとまばたきをしたり、目を細めたりして安心できる存在であることを伝えましょう。猫も目を細めていたら、リラックスしているサインです。
《バタバタしないでゆっくり動く》
距離をとるのが好きなタイプの猫は、自分の身に危険がおよばないか警戒する気持ちが強めなので、音や動きにとくに敏感です。バタバタ動き回ったり、大きな音を出したりすることが多いと、愛猫を驚かせてしまい、「近づくと危険」と認識されてしまうこともあります。できるだけ声は小さめに、スローな動きを心がけましょう。

少しでも距離を縮めるためにできること

ケージの中で落ち着くマンチカン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんからのコンタクトが苦手なタイプの猫でも、抵抗なく受け入れられる距離の縮め方もご紹介します。
《じゃらしおもちゃを置いて待つ》
飼い主さんが遊びに誘っても猫が身構えてしまうようなら、まずはおもちゃに興味をもたせましょう。ひもの長いじゃらしおもちゃを出しておき、興味をもつまで様子を見て。猫が近づいてちょいちょいし始めたら、距離をとったままじゃらしおもちゃを動かすと、自然と一緒に遊べるようになるかもしれません。
《猫のそばを通りかかったときにおやつやフードを落とす》
愛猫のそばを通りかかるたびに、おやつやドライフードの粒をさりげなく落としてみてください。「飼い主さんの近くにいるといいことがある」と学習して、おやつにつられて猫から距離を縮めてくるのを待ちましょう。
もっと近くで愛猫とコミュニケーションをとりたいと思うかもしれませんが、単独で行動する猫にとって、相手と距離を保って接することは自然なこと。無理に距離を縮めようとはせず、愛猫の好む距離感に合った接し方を心がけてくださいね。
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2022年11月号『心地よい距離感は、猫それぞれ。絆が深まるラブ♡ディスタンス』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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