「猫の健康診断は定期的に受けるべき」とは聞きますが、実際どれくらいの頻度で受ければいいか悩みますよね。今回は、飼い主さんの意見を参考に、猫の健康診断の正しい頻度とその理由を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。
猫の飼い主さんはどれくらいの頻度で健康診断を受けている?
そもそも猫の飼い主さんたちが、どれくらいの頻度で愛猫の健康診断を受けているのか気になる人も多いですよね。
2021年12月に「ねこのきもちアプリ」内で行ったアンケートによると、回答してくれた400名の飼い主さんのうち、75%の飼い主さんが「1年に1回」、13%の飼い主さんが「半年に1回」の頻度で受けていると回答しました。
そのほかにも、「猫に持病がある」「去勢手術をしてから猫のお腹がゆるい」などの理由から、月1や2、3カ月に1回といった、細かな頻度で受けている人も少なくないようです。
獣医師が推奨する猫の健康診断の正しい頻度
では、獣医師が推奨する猫の健康診断の頻度は、どれくらいなのでしょうか?ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生によると、猫の健康診断は6才までの猫なら1年に1回、7才以上の猫なら半年に1回の健診を受けるのが望ましいのだそうです。
つまり、猫の飼い主さんの多くが、正しい頻度で愛猫の健康診断を受けているといえますね。
猫の健康診断を定期的に受けるべき理由は?
猫の健康診断を1年に1回、もしくは半年に1回の頻度で受けるべき理由は、定期的に健康診断を受けることで、病気の早期発見につながるため。また、猫が健康なときの血液や体の状態を調べておくことで、猫が体調を崩したときの原因が鑑別しやすいのだそうです。
なお、実際に健康診断を受ける際は、猫種や年齢を考慮して、健診のコースや頻度をかかりつけの獣医師とよく相談することも大切なようです。
猫の健康診断を定期的に受けることは、猫の健康状態を把握するためにも、病気を早期発見して長生きにつなげるためにも欠かせないことです。かかりつけの獣医師とも相談しつつ、愛猫の健康診断をしっかり受けるようにしましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。