猫のなかには、スキンシップが苦手な猫もいます。人に触れられることを得意としない猫に少しでも長く触れ合えるよう、猫が嫌いなスキンシップとストレスサインを、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に教えてもらいました。
猫が嫌がるスキンシップ
多くの猫は、長時間触られていることが苦手です。どんな猫にも触られるのを許容できる時間があるので、それを超えて触り続けることは避けましょう。
触れるタイミングと部位も重要!
ゴハン中やトイレへ行こうとしているとき、毛づくろいの最中、熟睡している時間など、猫は自分が集中しているときに邪魔されることを嫌います。そして、猫にとっての急所であるお腹やヒゲ、足先などの敏感な部分には、触られることを嫌がる猫が多いです。猫が嫌うタイミングのスキンシップや触られたくない部位に触れることは、避けるようにしましょう。
猫のストレスサイン
多くの猫は触られるのが嫌だと感じたら
- すぐに離れていってしまう
- 威嚇や猫パンチをしてくる
事が多いですが、中にはじっと我慢してしまう猫もいます。
そのような猫が見せるストレスサインは
- 頻繁に毛繕いをする
- 体の一部分を舐め続ける
- あくびをする
- 顔を洗う
- 爪をとぐ
- 粗相する
- スプレー行動する
飼い主さんがストレスと気付きにくいしぐさもありますが、「ふだんより頻度が多い」「来客中や新しく猫を迎えたなどの環境の変化があった」場合には、ストレスを感じていると思ってよさそうです。
スキンシップが苦手な猫と触れ合う方法
愛猫がスキンシップを苦手とする場合、まずは無理に触ろうとすることはせずに、猫が自分から寄ってきてくれるのを待ちましょう。最初は猫が体を擦り寄せてきてくれたり、膝に乗ってくれたりするまで待ち、人から触れるのは我慢します。
猫が寄ってきてくれたら、さりげなく手の甲などでタッチするように触れることから始めてみてください。
嫌がったらそこで終了!
愛猫が嫌がるようなサインを見せた場合は、すぐに触れるのをやめてください。スキンシップを中断して、次の機会を待ちましょう。
猫にスキンシップを受け入れてもらうためには、嫌なことではないことを知ってもらうことが大切です。猫の方から「触れてほしい」と思うのを待ち、優しいスキンシップで少しずつ猫に近寄ってみてください。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。