家族のなかでなぜ私だけが。猫が家族のなかの特定の人を嫌う理由

家族で猫を飼っていると、愛猫が家族のなかの特定の人を嫌っているように感じることはありませんか？　なぜ猫は、一緒に暮らしている家族に対して好き嫌いがあるのでしょうか。今回は、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に、嫌われやすい人の特徴と、嫌われないための対策について伺いました。

愛猫が家族のなかで好きな人と嫌いな人がいると感じている人は約半数

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、猫の飼い主さんを対象に、「愛猫は家族のなかで好きな人と嫌いな人がいると思うか」のアンケート調査を実施しました。すると、アンケートにご協力いただいた211人のうち、112人の飼い主さんから「はい」と回答がありました。

なぜ「嫌われている」と感じる？

アンケート調査で「はい」と回答した飼い主さんを対象に、「嫌われている」と感じた理由を聞いたところ、次のようなエピソードが寄せられました。

「家族のなかで特定の人としか一緒に寝ません」
「次男が先住猫に近づくと、絶対に遠ざかっていく。いつまでも慣れないので、嫌いなのかなと」
「嫌いな人を見たら警戒して鳴いたり足早に逃げたりする」
「もともと抱っこが好きではないが、抱っこしようとすると逃げる」
「嫌いかな？と思う理由は、『呼んでも振り向かない、近寄らない、お出かけの際お見送りやお出迎えしない』等。好きだろう人との差がハッキリしています」

猫が嫌いな相手に見せる態度や嫌われやすい人の特徴は？

――家族で猫を飼っている場合、愛猫が家族のなかで「好きな人・嫌いな人」がいると感じている飼い主さんが半数いました。実際に、嫌いな人に対して猫はどのような態度を見せますか？

岡本先生：
「近くに寄らなかったり、家にいるときは出てこなかったりするでしょう。また、別の部屋に行ってしまったり、飼い主さんから近づくと威嚇したりと、目の前でリラックスするようなことがないでしょう」

――猫に嫌われやすい人にはどのような特徴がありますか？

岡本先生：
「香水やたばこのニオイがきつい人や、大きい音や声を出したり、猫に自分本位な接し方をしたりする人は嫌われやすい傾向があります」