飼い主さんをびっくりさせるほど、体を器用に使ってドアを開ける猫たち。今回は、「ねこのきもち」読者さんから寄せられた“愛猫のドア開けエピソード”をご紹介。あわせて、猫がドアを開ける行動の理由について、獣医師の菊池亜都子先生にお話を伺いました。
ドアを開ける猫たちのスゴ技
飼い主さんを驚かせる猫のドア開けテクニック。ドア開け上手な猫の飼い主さんたちに、愛猫のスゴ技についてお話を伺いました。
ジャンプしてドアノブへ!
ドアの向こうに食べたいフードが置いてあり、ジャンプしてドアノブを器用に開けるようになったというエマちゃん。さらに、ウォークインクローゼットの引き戸も全体重をかけて開ける技を習得し、中で寝ているそう。
両足で器用にオープン!
いつの間にかドアノブを自分で開けるようになったという、あかりちゃん。飼い主さんは愛猫が開けないようにドアノブ式にしたそうですが、突破されてしまったようです。飼い主さんいわく、「愛猫の賢さが誇らしくもあり、頭を抱える特技」なんだそう。
引き戸だってお手の物!
以前からドアノブの付いた扉を器用に開けていたという、いちくん。引っ越し後は引き戸になったそうですが、そこでもチャレンジするように。引き戸の下部を引っかいて扉をずらし、隙間に鼻先や手を入れてこじ開けようとしているそうです。
【獣医師解説】なぜ猫はドアを開けたがるの?
ここからは、猫がドアを開けたがる理由について獣医師の菊池亜都子先生にお話を伺いました。
猫がドアを開けたがるのは、向こう側に魅力的なものがあるから
猫がドアを開ける行動は、“ドアの向こう側のもの”が猫を突き動かす原動力となっていると考えられます。
扉の向こうにおやつなど魅力的なものがあり、何度もチャレンジするのでしょう。また、飼い主さんがドアを開ける様子をじっと見て、研究しているのかもしれません。
思わぬ事故を防ぐためにも、ドアロックを付けておくと安心ですね。
【獣医師解説】一度覚えた技は忘れないの?
一度覚えた技を忘れるかどうかは、繰り返す頻度によると考えられます。
ドアを開けて好きなものを見つけたなど、“いいこと”が起きると猫はすぐに覚えます。しかし、しばらくその経験をさせなければ、覚えた行動をしなくなる可能性があります。一方で、口にしたもので体調が悪くなったなど、命にかかわるような体験をしたときは、強く記憶に残るようです。
愛猫が披露してくれる賢い技には、「いつの間に覚えたの!?」とびっくりすることも少なくありません。
猫の賢さには、驚かされますね。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考・写真/「ねこのきもち」2023年4月号『いつの間に覚えたの!?じつは学習能力がすごい愛猫が「かしこ!」な一面を見せるとき』
文/寺井さとこ
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。