猫は人と同じ言葉を話せないものの、しぐさなどで飼い主さんへの愛情をしっかりと伝えてくれます。今回は、よく見かける猫のしぐさに込められた、飼い主さんへのラブコールについて、獣医師の菊池亜都子先生に解説していただきました。
まばたき
猫は満足していたり、リラックスしていたりするときや、相手に好意があるときに、ゆっくりまばたきをするといわれています。そのため飼い主さんに向けてまばたきするようなら、愛のアピールである可能性が。
なお、名前を呼ばれたときにする場合は、「ここだよ♡」と返事の代わりにしていることも。
スンスン
猫同士のあいさつでよく見られる、鼻を寄せ合って相手のニオイをスンスンと嗅ぐ「鼻キス」は、顔を近づける行為のため、友好関係にある猫同士でしか行いません。
このことから、飼い主さんの鼻に鼻を近づけてスンスンするのも、大好きの表現といえるでしょう。
待て、待て~
飼い主さんの行く先々を「待て、待て~!」と追いかけてくる猫は、飼い主さんの行動を把握したいと考えられます。
甘えん坊な猫によく見られる行動で、大好きな飼い主さんがかまってくれるタイミングを探っているのでしょう。
いってらっしゃい
猫は「寂しい」「悲しい」といった感情をもっていないというのが、一般的な見解です。
しかし猫がわざわざ見送りに来るのは、飼い主さんが出かけることがわかっているから。その行動の中には、飼い主さんへの「愛」があると思っていいでしょう。
今回ご紹介した以外にも、猫たちはさまざまな方法で飼い主さんに愛を伝えようとしています。それを知ると、愛猫がますます愛しく感じますよね。しぐさや行動、表情などをよく観察し、猫からの嬉しいラブコールをしっかりキャッチしていきましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2022年2月号『愛猫はあなたにこんなにも“愛”を伝えています 猫からの「ア・イ・シ・テ・マ・ス」』
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。