正座、横座り、香箱座り、おじさん座り、スフィンクス座り……1日の大半を座った状態で過ごす猫は、座り方のバリエーションもさまざまです。今回は、猫の座り方に関するトリビアについて、哺乳動物学者の今泉忠明先生に教えていただきました。
香箱座りは英語で「catloaf」?
catloafという言葉は、“cat(猫)”と“loaf(塊)”という単語を組み合わせた造語。香箱座りをしている猫はこんもりとした塊に見えることから、このように表現されるようになったようです。ネットで“catloaf”と検索すると、かわいい画像がたくさん楽しめます。
仲よし猫の座り方はシンクロする?
「仲のいい猫同士は、同じ気分であることを伝えるために、同じ姿勢をとって仲間意識を共有します」と今泉先生。シンクロして同じポーズで座る仲よし猫が多いのには、このような理由があったのですね。
猫の前足はしびれないの?
人のように体重が重いと足に圧がかかりますが、猫の平均体重は4~5kgと軽いですよね。血液の量も少ないので、前足がしびれることはあまりないと考えられます。このような理由から、猫は人と比べてはるかに長く同じ体勢で座っていられるのですね。
猫の前足首がとても柔らかいのはなぜ?
猫の前足は、猫1匹でも獲物を捕まえられるように発達したそう。今泉先生によると、猫の前足首が柔らかいのは「関節の緩さ」に秘密があるとのこと。関節が緩いことで、しなやかで瞬発的に動けるので、狩りに役立つほか、人の手のように自由自在に動かすことができるのです。
猫の座り方に関する4つのトリビアをご紹介しました。こうした豆知識を知っていると、愛猫が座ってくつろいでいる姿がより愛おしく感じられますね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者)
参考/「ねこのきもち」2022年10月号『いつものポーズから気持ちがわかる!?注目!猫の座り方』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。