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何日以上ウンチが出ないと要注意？　猫の「便秘」の判断基準を獣医師が解説

猫も便秘になることがあるようですが、具体的に何日以上ウンチが出ないと便秘の可能性があるのでしょうか。

この記事では、「猫の便秘の判断基準」や「便秘になりやすい猫の傾向」などについて、ねこのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生が解説します。

猫の正常なウンチの特徴とは？

見つめるキジトラ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——まず、猫の正常なウンチの特徴について教えてください。
原先生：
「猫の正常なウンチの特徴の見た目としては、表面にツヤがあり、軽く力を加えると変形する程度の硬さが理想的です。

猫の正常な排便回数としては、1日1〜2回程度が目安になってきます」

猫の便秘の判断基準とは？

くつろぐノルウェージャンフォレストキャット
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——では、どのような状態だと便秘の可能性がありますか？
原先生：
「猫の便秘の判断基準はいくつかありますが、具体的には……
・2〜3日以上排便がない
・普段のサイクルと比べて排便間隔が長い
・硬く乾燥した便で量も少ない
・トイレで踏ん張っている時間が伸びた
このようなことが、便秘かどうかの判断基準になりえるでしょう」

便秘になりやすい猫の傾向とは？

まったりするマンチカン・ロングヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——便秘になりやすい猫もいるのでしょうか？
原先生：
「そうですね。猫の便秘について、なりやすいコには傾向も見られるかと思います。たとえば……
・肥満気味の猫
・水分摂取量が少ない猫
・長毛種の猫
などの特徴があるコは注意が必要でしょう。また、多頭飼育で、1匹あたりに十分なスペースがとれないなどのストレスを感じやすい環境も、便秘に影響する可能性があると思います。

長毛種の猫が便秘になりやすい理由ですが、長毛のコだと毛を飲み込む量が多いため、毛玉が腸内で蓄積して便秘を引き起こしやすいと考えられています」

猫が便秘にならないように、飼い主さんが日頃からできる工夫は？

水を飲む猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——愛猫が便秘にならないように、飼い主さんが日頃から対策をすることができますか？
原先生：
「そうですね。愛猫が便秘にならないよう、下記のような工夫ができるでしょう。
・こまめな水の交換や、ウエットフードの活用など十分な水分摂取を促す
・定期的な運動や遊びの時間を設ける
・トイレがしやすいようにトイレを清潔に保つ
とくに冬の寒い時期は猫の飲水量や活動量が減るため、便秘の症状が現れやすくなります。飼い主さんは、愛猫のウンチの状態を日頃からよく見てあげるようにしましょう」
（監修：ねこのきもち獣医師相談室　獣医師・原 駿太朗先生）
取材・文／柴田おまめ
※写真は「ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
※記事の内容は2024年12月時点の情報です。
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