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白い毛は遺伝しやすい!? 猫の毛柄のヒミツ4選

猫の毛柄は個体によってさまざまです。ひとつとして同じ模様はありませんが、毛柄の傾向によってある程度ジャンル分けされています。

そこで今回は、猫の代表的な毛柄である「タビー」「バイカラー」「ワンカラー」「ポイント」に隠されたヒミツについて、猫写真家の石原さくらさんに伺いました。

縞模様がワイルドな「タビー」

Mix(キジトラ)のニコちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「タビー」とは、茶色、シルバー、オレンジなどの地の色に、黒や茶色のしま模様(タビー)が入った毛柄のこと。キジトラ、茶トラ、サバトラなどが代表的でしょう。

黒と茶色のしま模様で構成されているキジトラは、毛柄を作る遺伝子が野生の猫とほぼ同じといわれ、オレンジ色がベースの茶トラは、その昔トルコ付近で突然生まれ、アジアを中心に栄えたそうです。また、シルバーがベースのサバトラは、1950年代に海外から入ってきた猫と日本の猫が交配し、誕生しました。

なお、タビーのなかでも特殊な渦巻き模様はクラシックタビー、斑点模様はスポッテッドタビーと呼ばれ、それぞれアメリカンショートヘア―、ベンガルなどに多く見られる毛柄です。

おしゃれなツートンカラー「バイカラー」

Mix(黒×白)の海大くん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「バイカラー」は、黒、グレー、茶色、クリームなどの単色と白色の2色の組み合わせで構成される、バリエーション豊かな毛柄です。

毛を白くする遺伝子は親猫から子猫に遺伝しやすく、被毛における白色の割合も、ほぼ似るといわれています。バイカラーのなかでは黒×白のカラーが圧倒的に多く、額に八の字、いわゆる「ハチワレ」柄があらわれやすい毛柄でもあります。

シンプルで洗練された毛柄「ワンカラー」

Mix(白)の果南ちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「ワンカラー」とは、全身にしまなどの模様がなく、黒、白、グレーいずれかの一色で構成されている毛柄で、「ソリッド」と呼ばれることもあります。黒色のワンカラーは、平安時代の記録に登場するほど、日本人となじみ深い毛柄です。

黒と白の遺伝子はどちらも、ほかの色の遺伝子を出現させないほど強い特性がありますが、とくに白は「絶対顕性の白」といわれるほどの強さがあります。グレーの猫は、黒の遺伝子に経路を薄くする遺伝子「ダイリュート」が働いてあらわれる色です。専門的にはグレーではなく「ブルー」と呼ばれ、ロシアンブルーなどが該当します。

独特なグラデーション「ポイント」

シャムの小春ちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「ポイント」は、鼻まわりや耳、しっぽや足先などが濃い色になる毛柄です。体の中でもとくに冷えやすい末端部分を暖めるために、色が濃くなったと考えられています。

基本的に、全身白で生まれて1年程かけて徐々に色が濃くなるため、成長するまでどのような柄になるかはわかりません。また、年齢を重ねるにつれて、濃くなった色が今度は薄くなるケースも。

ポイントの組み合わせは、薄いクリーム地に黒褐色の「シールポイント」、アイボリー地にチョコレート色の「チョコレートポイント」など、細かく分類されます。
ここでは、4つの毛柄についてご紹介しました。愛猫の毛柄は何という分類で、どういう特性があるのかなど、調べてみるのも楽しいかもしれませんね。
お話を伺った先生/石原さくらさん(猫写真家 猫研究家 愛玩動物飼養管理士1級)
参考/「ねこのきもち」2025年2月号『祝 猫の日 『ねこのきもち』的 GALA PARTY 2025』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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