猫と暮らす
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猫が「おいしい」と思う味は?味の好みはある? 獣医師に聞いた!
そこで今回は、猫の味覚に関する気になる疑問を4つ取り上げ、ねこのきもち獣医師相談室の山口みき先生に詳しく解説していただきました。
猫と人の味覚はどう違う?
山口先生:
「少し前まで、猫が感じられるのは塩味・苦味・酸味であり、人のように甘味や旨味は感じられないと考えられていました。しかし最近は、猫も旨味を感じられるという考え方があるようです」
猫が「おいしい」と感じる味は?
山口先生:
「猫は肉食動物なので、新鮮な肉、つまり良質なたんぱく質の風味を好みます。新鮮な香りも大好きで、味よりも香りを重視していると考えられているのですよ。
ちなみに、猫にとって苦味や酸味は、有毒でないか、腐敗していないかなどを判断するために役立つとされています」
猫にも「味の好み」はある?
山口先生:
「あると思います。なんでも食べるコもいますが、肉が好き、魚が好き、特にこの魚が好きなどの好みは見られます。なお、年齢とともにより味にうるさくなることも少なくありません」
猫の味覚に関する注意点は?
山口先生:
「猫は犬に比べて、食べ物の好みが非常に強い傾向があります。食べないときは体調を崩してでも絶対に食べないので、根競べせずにほかのゴハンを探してあげましょう。愛猫の好みのゴハンをいくつか知っておくといいですよ。
また、猫は味覚よりも嗅覚が鋭く、香りの変化で食いつきが悪くなることがあります。開封したフードは油分が酸化し、日に日に風味が落ちますから、早めに使い切れるサイズを選ぶといいでしょう。
そのほか、食感の好みもあります。ウエットやドライのほか、外がサクッとしていて中がトロリとしているなど、最近はいろいろなフードがありますよね。フードに飽きやすいコの飼い主さんは、味のほかに、香りや食感を変えて探してみるといいかもしれません」
取材・文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年2月時点の情報です。
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