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猫がケージの中で熱中症になった! 対処方法や予防方法は?|専門家解説

熱中症が人にとって怖い病気だということは、今では広く知られています。これは猫にとっても同様で、重症化すれば命を落としてしまう場合も。
そこで今回は、猫が熱中症になった際の対処方法や、熱中症を予防するための方法などについて、獣医師の重本仁先生と愛玩動物看護師のいしまるあきこ先生にお話を伺いました。

猫が熱中症になったらどうすればいい?

マンチカンのめるちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の体を触るととても熱く、熱中症の疑いがある場合は、速やかに動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。症状の程度によって、その場でしばらく体を冷やすか、体を冷やしながら動物病院へ運ぶかなど、対処方法を教えてもらえるはずです。

体を冷やす場合は、軽く絞った濡れタオルで体を包んだり、猫の意識がある場合は冷たい水を飲ませて体の中から体温を下げたりするといいでしょう。タオルで冷やす場合は、首、脇の下、後ろ足の付け根など、大きい血管を冷やすようにすると効果的です。

熱中症を予防するには?

日本ネコの初夏ちゃん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

温度計を置いて室内温度の管理をする

猫は人のように全身で汗をかかないので、風に当たることで汗が蒸発する涼しさを感じることはできません。そのため夏場はできるだけ冷房器具を活用して、冷気を扇風機などで循環させながら、部屋全体を快適な温度に保つようにするといいでしょう。

猫の逃げ場を作る

猫は、暑ければより涼しい場所へ、寒ければより暖かい場所へ移動します。いつも過ごしている部屋が暑いと感じた場合、より涼しい廊下などへと逃げられるよう、ドアを少し開けておくといいでしょう。ドアが閉まって逃げ道をふさがないよう、ドアにはドアストッパーを付けておくと安心です。

水飲み場を複数用意する

猫はあまり水を飲みたがらない傾向がありますが、それでものどが渇けば水分補給をして体温を調節します。積極的に水を飲んでもらうために、また必要なときに十分な水分補給ができるようにするために、猫がいつも過ごしている部屋や行き来する部屋には、複数の水飲み場を用意しておきましょう。

カーテンなどで快適な温度を保つ

窓などの開口部を通じて、夏の外気の熱が入ってきます。そのため、厚手のカーテンを引いたり二重窓にしたりして窓の断熱性を高めると、室内の温度を効率的に保つことができるでしょう。
熱中症は命に関わるため、発症しないよう予防することがとても大切です。今のうちからしっかりと対策をして、愛猫を夏の暑さから守りましょう!
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)、いしまるあきこ先生(一級建築士 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2025年5月号『まずは知ることがリスクや被害を減らす第一歩 図解 猫のいのちの守り方』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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