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猫を第一に考えた「猫ファースト」な抱っこの手順を、獣医師が解説!

警戒心が強い猫は、逃げにくくなったり、自由に動けなかったりするため、抱っこをあまり好まない動物です。それでも、正しい手順を踏めば抱っこできる可能性は高まります。

そこで今回は、猫を第一に考えた「猫ファースト」な抱っこの手順を、獣医師の中桐由貴先生に伺いました。

STEP1:愛猫が自分のそばでくつろぐのを待つ

ソファでくつろぐ猫
「ねこのきもち」2025年5月号『スキンシップは好きなのに、なんで~!? イヤな理由を理解して 猫ファーストな抱っこにトライ!』
毛づくろいなど、猫が何かしているときに抱っこしようとしても成功しにくいので、猫が何もしていないタイミングを見計らって近付き、横に座ります。抱っこやスキンシップに対して警戒しやすい猫の場合は、はじめは猫の方から近付いてきてくれるまでじっと待つほうがいいでしょう。

STEP2:やさしく声がけをしてコミュニケーションをとる

飼い主さんと猫
「ねこのきもち」2025年5月号『スキンシップは好きなのに、なんで~!? イヤな理由を理解して 猫ファーストな抱っこにトライ!』
距離が縮まっても、まだ慎重に。猫が安心できるよう、触れる前にやさしい口調で声をかけ、猫の反応を見ましょう。抱っこのとき以外も、日頃からコミュニケーションをとって信頼関係を築いておくと、より受け入れてもらいやすくなりますよ。

STEP3:愛猫が喜ぶ部位を触ってあげる

なでられて喜ぶ猫
「ねこのきもち」2025年5月号『スキンシップは好きなのに、なんで~!? イヤな理由を理解して 猫ファーストな抱っこにトライ!』
猫がまんざらでもない様子を見せたら、顔周りなど愛猫が好きな部位を触ってスキンシップをしてみましょう。急に触ると驚くタイプの猫なら、指を鼻の前に出して猫の方からニオイを嗅いでくれるのを待ってから、指先や手の甲でやさしく触り始めるのがおすすめです。

STEP4:前足に指をかけるようにして肩甲骨のあたりを持つ

抱っこされる猫
「ねこのきもち」2025年5月号『スキンシップは好きなのに、なんで~!? イヤな理由を理解して 猫ファーストな抱っこにトライ!』
STEP1~3をクリアして、十分にコミュニケーションがとれたら準備完了。抱っこにチャレンジしてみましょう。
まずは、猫の両脇から肩甲骨のあたりを両手でつかみます。指を開いて猫の前足を挟むようにすると、猫がスルっと逃げていきにくくなります。
また、あまり下の方をつかむと胸を圧迫してしまうので、注意してくださいね。

STEP5:両手で持ち上げて膝の上にのせる

抱っこされる猫
「ねこのきもち」2025年5月号『スキンシップは好きなのに、なんで~!? イヤな理由を理解して 猫ファーストな抱っこにトライ!』
やさしく持ち上げることができたら、できるだけ宙に浮いている時間が短くならないよう、素早く膝にのせましょう。ここまでできれば、膝上抱っこは成功です。
そのままなでるなどして、最後まで愛猫に安心感を与えることを忘れずに。

STEP6:お尻の下に腕を回して支えながら自分の体に引き寄せる

抱っこされる猫
「ねこのきもち」2025年5月号『スキンシップは好きなのに、なんで~!? イヤな理由を理解して 猫ファーストな抱っこにトライ!』
膝上抱っこが問題なくできるようなら、胸元まで持ち上げる抱っこにチャレンジしてみてもいいでしょう。片手で猫のお尻を包み込むように支え、もう片方の手で上半身を軽くおさえます。自分の体に引き寄せて、しっかりと安定させればOKです。
愛猫の抱っこにチャレンジした際、いずれの段階でも猫が嫌がる様子を見せたらすぐに離しましょう。可能なら、嫌がる様子が「見られる前」に離すのが理想です。「抱っこ=嫌なもの」という印象をもたせないようにするのが、抱っこ成功のカギ!

抱っこが終わったあとにも愛猫が好むスキンシップをとるなどして、愛猫との信頼関係構築を最優先に考えながら、抱っこにトライしてみるといいでしょう。
お話を伺った先生/中桐由貴先生(アニマルケアサロンFLORA院長 獣医師 日本ペットマッサージ協会理事)
参考・写真/「ねこのきもち」2025年5月号『スキンシップは好きなのに、なんで~!? イヤな理由を理解して 猫ファーストな抱っこにトライ!』
文/東里奈
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