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「猫×人」関係づくりの第一歩! 猫の気持ちをくみ取るヒントを専門家が解説

愛猫ともっと仲よくなりたいときは、人間関係に当てはめて考えると合点がいく場合も。人であれ猫であれ、良好な関係を築くには、相手の気持ちを考えて接することが大切です。

そこで今回は、猫の気持ちをくみ取るポイントなどについて、上智大学総合人間科学部心理学科准教授の齋藤慈子先生に教えていただきました。

猫のことをよく観察する

ミケのガジラちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫とは人とのように言葉を交わすことはできませんが、しぐさや表情などのボディランゲージから気持ちを読み取ることができます。また、人や同居猫との関係性や日々の行動から、猫の性向も見えてくるでしょう。

猫との付き合いは基本的に猫のペースに合わせることが大切。猫の行動をよく観察すると、猫が飼い主さんに甘えたいとき、逆に放っておいてほしいときがわかってきます。

猫のボディランゲージに目を向ける

ロシアンブルーのブルーちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
先述のとおり、猫にも言葉を介さずに意図や感情を伝えるボディランゲージがあります。猫の気持ちを知るには、まずはボディランゲージに目を向け、こちらから動きかけて猫の反応を見てみるとよいでしょう。

例えば、「猫が飼い主さんを見て鳴く」→「飼い主さんが猫をなでてみる」→「猫がなでられるのを受け入れる」という一連の行動が成立した場合、このときの猫の鳴き声は「なでて」という意味ととらえることができます。

この場合の「鳴き声=なでて」はあくまでそのとき、その猫と飼い主さんの間で成立するものですが、猫のボディランゲージに注目することで、こうした“会話”を交わすこともできるのです。

“猫語”の基本をおさえる

マンチカンのカプチーノくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫のボディランゲージから気持ちを読み取るためには、しぐさ、表情、姿勢などの体の動作による“猫語”の基本をおさえておきましょう。
  • 要求する:人を見つめる/近寄ってくる/「ニャア」「ニャーン」などと鳴く など

  • 喜ぶ:しっぽを高く上げる/のどをゴロゴロと鳴らす/体をすり寄せる など

  • 遊びに誘う:しっぽをたてる/しっぽをくねらせる/前足でちょっかいを出す/仰向けになる/じゃれる など

  • 恐怖:体を小さくする/体を後ろに引く/耳を平らに伏せる/瞳孔が開く など

  • 不快:しっぽを左右に振る/耳がピクピクと動く など

  • 威嚇する:体が弓なりになる/しっぽがふくらむ/瞳孔が開く/口角を後ろに引く など
なお、猫が人ほど複雑な気持ちを理解しているかどうかは不明ですが、ある実験報告によれば、猫は怒っている人よりは笑顔の人に近寄って行く傾向にあることがわかっています。つまり、猫も人の感情をある程度は感じ取って行動すると考えられるので、猫との距離を縮めたい場合は、飼い主さんも気分よく過ごせるように努めましょう。
お話を伺った先生/齋藤慈子先生(上智大学総合人間科学部心理学科准教授 CAMP NYAN TOKYO(キャンプ ニャン トウキョウ)メンバー)
参考/「ねこのきもち」2025年9月号『“人間関係”で考えたら…なるほど! 猫×人 カンケイの上手な築き方』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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