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猫が好きな鰹節・煮干し・しらす干し 与えてもいいものは? 獣医師に聞いた

魚のニオイを嗅いで、愛猫が食卓に寄ってくることがありますよね。一見問題なさそうに見える食材でも、健康によくないものはあります。猫が欲しがる鰹節・煮干し・しらす干しの3食材について、危険性と与える際の注意点を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えてもらいました。

鰹節は尿石症、腎・心機能の弱い猫は注意

猫タワーから覗くしろまるくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――猫が鰹節を欲しがる場合、食べさせても問題ないのでしょうか。

岡本先生:
「健康な猫に、猫用の鰹節を少量与えることは問題ないでしょう。
ただ、尿石症の既往歴があったり、腎臓や心臓に病気を抱えていたりする猫に与えてはいけません。鰹節にはリンやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれているため、尿石症を引き起こすおそれがあります。また、塩分量も多いため、腎臓や心臓に負担がかかってしまうおそれもあるでしょう」

健康な猫に鰹節を与える際の注意点

猫じゃらしを抱えるわいくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――健康状態に問題がない猫に食べさせる場合は、どんなことに注意が必要ですか。

岡本先生:
「鰹節はひとつまみ程度(およそ0.5g)を週1回与える程度に留めましょう。そして与える場合は、塩分調整された猫用の鰹節を与えること。
鰹節にはタンパク質が含まれるため、アレルギーの心配があります。初めて鰹節を与えるときはごく少量にとどめ、痒みや下痢、嘔吐などの症状が出ないか様子を見るようにしましょう」

煮干しとしらす干しは尿石症、腎・心機能が弱い猫は注意

獲物を狙うヒメちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――煮干しやしらす干しにそそられる猫もいますが、これらの食材を与えないほうがいい猫はいますか?

岡本先生:
「煮干しとしらす干しは、ナトリウムやリンを多く含んでいます。そのため、腎臓の機能が衰えている割合の高いシニア猫と、腎機能や心機能が落ちていると診断されている猫は注意が必要です。
また、カルシウムとマグネシウムが豊富に含まれているため、尿石症の既往歴がある猫も避けたほうがいい食材でしょう」

健康な猫に煮干し、しらす干しを与える際の注意点

へそ天するスコティッシュフォールド・ロングヘアのこはくくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――煮干しとしらす干しを健康の問題がない猫に与えるときに、飼い主さんが気を付けることはありますか?

岡本先生:
「健康の問題がない猫に与える場合も、猫用の製品を与えるようにしましょう。そのうえで1日の給与量を守ること。基礎疾患のある猫に与える場合は、事前に担当の獣医師さんに相談しましょう。
煮干しとしらす干しではどちらのほうがリスクが高いのか一概に言えませんが、同じグラム数を食べたときに、ナトリウム・リン・マグネシウム・カルシウムの量が多いのは煮干しです」
魚のなかにも、猫の健康状態に影響を与えるものはあります。食材をおすそ分けするときは、愛猫の健康状態と食材の与え方を必ず確認しましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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