猫と暮らす
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あえて小さな音で遊びに誘ってみて 猫の「聴覚」を刺激するアプローチ
そこで今回は、猫の感覚のなかから「聴覚」をピックアップし、その特徴などについては哺乳動物学者の今泉忠明先生に、猫へのアプローチ方法については愛玩動物看護師の小野寺温先生にお話を伺いました。
猫の聴覚ってどんな特徴があるの?
また、猫は鳥やネズミなどが出す、高い鳴き声や超音波を聞き取ることができる、優れた聴力の持ち主。その可聴域は45~6万4000ヘルツとされ、人の約3倍の音域を聞き取ることができると考えられています。
猫の聴覚を刺激するコツ(1)猫の名前を呼んで話しかける
名前を呼んでも、猫の反応は「わかっていますよ」と耳を動かす程度かもしれません。しかし、これも立派なコミュニケーションですので、ぜひ愛猫の名前を呼んで話しかけてあげましょう。
猫の聴覚を刺激するコツ(2)かすかな音で猫を遊びに誘う
そのため、狩猟の疑似体験であるじゃらしおもちゃで遊ぶときにも、まずは聴覚に刺激を与えることで本能がくすぶられるでしょう。大きな音よりも壁や床を擦るかすかな音のほうが、猫は小動物の動きを連想し、狩猟本能を目覚めせるかもしれません。
猫の聴覚を刺激するコツ(3)鳥や虫の音など外の音を聞かせる
嗅覚や視覚にも共通しますが、脱走対策をしたうえで、網戸にしたりテラスを開放したりして外の環境にふれさせることは、猫の聴覚にほどよい刺激を与えてくれるでしょう。ただし、工事音などの大きな音がする場合は、ストレスを感じる猫が多いので、遮音できる静かな部屋に移してあげるようにしてください。
猫の聴覚を刺激するコツ(4)猫をなでるなどしてゴロゴロ音をともに聞く
顔まわりをなでてあげるほか、飼い主さんがそばにいるだけでも、猫はリラックスしてゴロゴロとのどを鳴らすことがあるので、一緒にこの“幸せな音”を聞く機会を大切にしましょう。
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『猫ならではの「五感」にアプローチ キャットセンスを磨こう!』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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