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与える飼い主が増えている 猫の「ウエットフード」のメリットを専門家に聞いた

猫の総合栄養食にはドライフードとウエットフードがあり、長らくドライフードが一般的でしたが、近年はウエットフードを愛猫に与える飼い主さんが増えてきています。

そこで今回は、猫にウエットフードを与える健康面でのメリットについて、獣医師の山本宗伸先生にお話を伺いました。

口腔環境に問題がある猫でも食べやすい

Mix(茶トラ)のツナくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は歯周病にかかりやすい動物です。程度の差はありますが、歯肉に炎症が起こっている猫は少なくありません。

口腔環境に問題がある猫は、炎症が起きている歯肉にドライフードが当たるのを嫌がり、食べることをやめてしまう場合があります。やわらかい触感のウエットフードなら、そういった状況にある猫でも食べやすいでしょう。

ただし、口腔環境の問題で食欲がないときは、動物病院を受診するようにしてください。

薬やサプリメントを混ぜて食べさせることができる

Mix(キジトラ)の幸くん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ウエットフードは、薬やサプリメントを混ぜ込みやすいのが大きなメリットといえます。

液体ならそのまま、錠剤なら細かく砕いて、好物のウエットフードに混ぜればOKです。ただし、錠剤のなかには砕いてはいけないものもあるため、あらかじめ獣医師に相談しましょう。

なお、食べ残しがあると薬の容量が守れなくなってしまうので、空腹時に与えて食べきったかをしっかりと確認してください。

療法食の選択肢が広がる

マンチカンのペールくん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
療法食とは、特定の病気や健康状態に応じて、栄養素が調節されたフードのことです。

尿石症、腎臓病、食物アレルギー、胃腸や消化器のケアなどの療法食にはウエットフードもあるため、ドライフードの食いつきが悪いときにウエットフードを食べることができれば、フードの選択肢が広がります。

尿石症にかかるリスクを軽減できる

Mix(茶×白)の五郎くん♪
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫に多い尿石症を予防するためには、飲水量を増やすことが大切です。水分量が多いウエットフードなら無理なく水分を摂取できるため、尿石症のリスク軽減につながります。

なお、近年の研究によると、ドライフードを主食にしている猫は、ウエットフードを主食にしている猫に比べると、約16倍も尿石症になりやすいという数字も出ているようです。
ウエットフードは、口腔環境に問題がある猫や、療法食が必要な猫などにもおすすめできます。この機会に、愛猫の食事内容を改めて見直してみてもいいかもしれませんね。
お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院Tokyo Cat Specialists院長 国際猫医学界ISFM所属)
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『おいしいだけじゃない!メリットもたくさん!! 愛猫にウエットフード与えていますか?』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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