猫を飼っていたら思わずうなずいてしまうような「猫あるある」を、雑誌「ねこのきもち」読者の方と編集スタッフから、カルタの詠み札風にしてみました。
今回はそのなかから、飼い主さんがぐっときてしまう“猫あるある”を3つご紹介! 猫の行動に詳しい獣医師の椎木亜都子先生の解説とともにお楽しみください。
「添い寝する キミの居場所で 季節知る」
読者Iさんの愛猫・とらみちゃんは、夏は足元で、秋になると太ももや腰の横に、冬になると布団の中に入って寝るそうです。
椎木先生の解説
飼い猫にとって飼い主さんは、母猫のように信頼できる存在であり、心地よい居場所でもあります。季節で快適な場所は変わり、寒くなると密着度もアップするのですね。ちなみに、我が家の猫は、私の脇の下が冬の定位置で、お互いが至福のときです。
「頬ずりで 『自分の』アピール もう、きゅんです」
編集スタッフAさんの愛猫・ハルオくんは甘えん坊な性格で、Aさんが横になっていると、しつこいくらいに頬をスリスリしてくるそうです。
椎木先生の解説
猫のほうから飼い主さんの顔に頬ずりするというのは、スリスリ行動のひとつです。顔まわりから出るフェロモンを人の顔にすりつけて「自分のもの」と主張し、独占したい思いでやっています。飼い主さんはじっとしてその思いを受け止めてあげましょう。
「『ただいま』と ドアを開けると そこに猫」
読者Oさんの愛猫・ももちゃんは、車のエンジン音を聞きけて、猛ダッシュで玄関に走ってくるそう。ドアを開けると両前足を揃えて行儀よく出迎えてくれるそうです。
椎木先生の解説
猫の聴覚は、人の約3倍の音域を聞き取れるといわれているほど優れています。そのため、車の音や足音、鍵を用意する音などで飼い主さんの帰宅に気づき、玄関で待機する猫もいるようです。玄関で待つ姿はかわいいですが、脱走対策はしっかりと行いましょう。
猫たちのかわいらしい“あるある”、共感できるものはありましたか? 椎木先生の解説もぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/椎木亜都子先生(ペット問題行動クリニックBLISS 獣医師)
参考/「ねこのきもち」2024年1月号『うなずくこと間違いなし。新春・カルタ風に 五十音で猫あるある』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたもので、記事中の読者のものではありません