猫と暮らす
UP DATE
よく鳴くようになることも 猫の認知症があらわれる症状と対策
今回は、獣医師の藤井仁美先生に、猫の認知症について解説していただきました。
猫の認知症の症状とは
このほか、排泄がうまくできなくなる、飼い主さんのことがわからなくなるなど、さまざまな症状があります。こうした症状の頭文字をとって、「VISHDAAL(ヴィッシュダール)」と呼ばれることも。
VISHDAAL(ヴィッシュダール)
- 鳴き方(VOCALIZATION)
- 社会的交流の変化(INTERACTION CHANGES)
- 睡眠-覚醒サイクルの変化(SLEEP-WAKE CYCLE CHANGES)
- 排泄行動の変化(HOUSE SOILING)
- 見当識障害(DISORIENTATION)
- 活動の変化(ACTIVITY CHANGES)
- 不安による行動の変化(ANXEITY)
- 学習と記憶能力の変化(LEARNING AND MEMORY)
猫の認知症の原因とは
なかには、ストレスがきっかけで発症するケースも。また、ほかの病気が原因で認知症のような症状が出ることもあります。
猫の認知症の治療法とは
具体的には、老化の進行を遅らせることができる食事やサプリメント療法、獣医師の行動学的な指導のもと行う行動療法や環境療法を行うケースが一般的でしょう。
定期検診と予防が大切
7才以上の猫で、鳴き方が変わった、排泄ができなくなった、フードを食べたことを忘れて何度もおねだりするなど、少しでも気になることがあれば、動物病院の行動診療専門医を受診することをおすすめします。
参考/「ねこのきもち」2024年1月号『早めの気付きと日頃の予防が大切です。猫もなる、認知症』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE