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”サイレントニャー”は無音じゃない!? 誤解されがちな猫の行動の心理を解説

楽しい猫用語(猫に関する用語)で表される、猫のよくある行動。なかにはばくぜんとしたイメージだけで、その行動の心理が誤解されがちなものもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、猫の行動にまつわる猫用語を4つピックアップし、その意味などについて獣医師の山本宗伸先生に解説していただきました。

猫の行動にまつわる猫用語(1)フレーメン反応

スコティッシュフォールドのはるとくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の上あごには2つの穴があり、鋤鼻器(じょびき)と呼ばれるフェロモンを感じる器官につながっています。

フレーメン反応とは、猫が気になるニオイをかいだときに、口を半開きにして鋤鼻器にそのニオイを取り込む行動のこと。ポカ~ンとした独特な表情になるのが特徴で、猫のほかにも、ライオンや馬などに見られる行動とされています。

猫の行動にまつわる猫用語(2)ゴロゴロ音

MIX(茶トラ)のバロンくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫をなでているときに、ゴロゴロとのどから聞こえてくる音をゴロゴロ音といいます。これは、咽頭の筋肉が急速に収縮して、声帯が振動することにより出ている音と考えられています。

飼い猫の場合は、主にリラックスしているときに鳴らしますが、苦痛を感じているときに鳴らすケースも。実はゴロゴロ音には、ケガなどの治癒(ちゆ)を促進する効果があると考えられているのです。

猫の行動にまつわる猫用語(3)クラッキング

サイベリアンのTinaちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が「ケケケッ」「カッカッ」など、窓の外の鳥や虫を見て口を小刻みに動かし鳴く行動を、クラッキングといいます。このときの猫は、獲物を獲ったときのことを脳内で想像して興奮状態にあり、手出しすると攻撃されるおそれがあるので注意が必要です。

なお、クラッキングはすべての猫がするわけではなく、まったくしない猫もいます。

猫の行動にまつわる猫用語(4)サイレントニャー

ラガマフィンのLottaくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
無音な鳴き声について、ネット上ではサイレントニャーという表現で知られていたりしますよね。

飼い猫にとって、鳴き声は飼い主さんに気持ちを伝える手段のひとつですが、無意識のうちにサイレント(無音)になっていることが。ただし、猫の声の周波数が高すぎて、発声しているのに人が聞き取れていないという可能性も考えられるようです。
猫用語を正しく理解することは、猫の気持ちを読み解く力を高めてくれるでしょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院 Tokyo Cat Specialists 院長)
参考/「ねこのきもち」2024年3月号『読者が気になる言葉を集めました。猫知識が深まる にゃん用語集』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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