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猫にとって家全体が「縄張り」 侵入者がいないか常にパトロールしていた|専門家解説

猫用語(猫に関する用語)は数多くありますが、なかには“正しい意味をよく知らない”ものもあるのではないでしょうか。そこで今回は、猫を飼ううえで知っておきたい生態(習性)のひとつ「縄張り」にまつわる猫用語について、獣医師の山本宗伸先生に解説していただきました。

そもそも「縄張り」ってどんな意味?

マンチカンのカノンちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
動物がそれぞれの生活の場を確保するため、ほかの固体や集団の侵入を許さない地域のことを、縄張り(テリトリー)といいます。

猫は非常に縄張り意識が強い動物です。室内飼いの猫の場合は、家屋全体が大切な縄張りとなるため、何者かに侵されていないか、パトロールをして確認するでしょう。

縄張り主張のための行動「マーキング」とは

MIX(黒×白)の笑里ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
動物が自分の縄張りなどを示すために“ニオイのしるし”をつけることを、マーキング(ニオイつけ)といいます。猫がするマーキングとしては、爪とぎをする、顔をものにこすりつけるほか、スプレー行動などが挙げられるでしょう。

マーキングの一種「スプレー行動」とは

 MIX(黒)のうにくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
先述したスプレー行動とは、猫が立ったままの状態でしっぽを高く上げ、地面と水平にスプレー状のおしっこをすることです。オスの場合、おしっこのニオイによるマーキングで、縄張りを主張することがあります。

こんな猫の生態にまつわる用語についても知っておこう!

MIX(茶トラ)のふくくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の性質「薄明薄暮性」とは

猫は薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)の動物です。薄明薄暮性とは、日の出前や日没後のまだ薄明るい時間帯に、採食などの行動を行う性質のこと。日の出前におなかが空いたと飼い主さんを起こしたり、日没後に活発にパトロールをしたりするのは、この性質が大きく関係しているといえるでしょう。

猫がもつ「狩猟本能」とは

狩猟本能とは、肉食動物がもつ、動くものを獲物として認識して襲う本能のこと。猫も肉食動物ですから、飼い猫であっても狩猟本能は残っています。遊んでいるときにおもちゃ(=獲物)に飛びついて仕留めるのは、まさにこの本能によるものです。
猫の生態(習性)について理解することは、愛猫の暮らしをより豊かにするでしょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院 Tokyo Cat Specialists 院長)
参考/「ねこのきもち」2024年3月号『読者が気になる言葉を集めました。猫知識が深まる にゃん用語集』
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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