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授乳期の子猫に必要なお世話とは? 必要なグッズとともに獣医師が解説!

生後1カ月半未満の授乳期の子猫は、通常であれば母猫がお世話をする時期。しかしさまざまな事情から、人がお世話をしなければならなくなる場合もあるかもしれません。そこで今回は、授乳期の子猫のお世話をする際のポイントや、必要なグッズなどについて、獣医師の先生に教えていただきました。

授乳期の子猫に必要なお世話(1)体温保持

サバトラの子猫たち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生まれたばかりの子猫は、自分で体温の調節ができません。本来は母猫にくっついて体温を保持しているので、人が代わりに育てる場合は、保温が非常に重要なお世話となります。

子猫の体温保持のためには、室温を24~25℃程度にキープするようにしましょう。さらに、ペット用ヒーターや湯たんぽなどを利用して、子猫の寝床が母猫の体温に近い30~35℃くらいになるように調整します。低温やけどのおそれがあるので、湯たんぽやヒーターが子猫に直接触れないように注意してください。

体温保持・寝床に必要なグッズ

・ペット用ヒーター/湯たんぽ
ヒーターは必ず「ペット用」を選びましょう。温度調整機能や防水機能がついているほか、子猫がかじりにくいような工夫をされているものがおすすめです。

・段ボール箱
生後2~3週目くらいまでの間の“仮の寝床”として使用します。子猫が自力で出られない深さで空気穴があり、フタがついているものを選びましょう。上側が開閉するキャリーケースでも代用できます。

・ベッドに使える素材
タオルやフリースなど、やわらかくて吸水性のある、洗える素材のものを選びましょう。小さなクッションでもOKです。

授乳期の子猫に必要なお世話(2)人口哺乳

キジトラの子猫たち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
子猫が鳴いたらミルクの合図です。子猫の体温と同じくらいの温度のミルクを哺乳瓶で与えましょう。

ただし、弱っている子猫にはスポイトで与えてください。その際、子猫の上体を少し起こして口を開け、数滴ずつ舌にミルクを垂らします。仰向けにして飲ませたり、無理に流し込んだりするのは誤嚥(ごえん)のおそれもあるのでNGです。自力で飲めるようになったら哺乳瓶でミルクを与えましょう。

なお、ミルクから始めて子猫の体重が500g程度になり、犬歯(乳歯)が生えたら、フードに移行する時期です。練りミルクから徐々に固形物を増やし、子猫用のドライフードにしましょう。

人工哺乳に必要なグッズ

・子猫用ミルク/哺乳瓶(スポイト)
必ず「子猫用」と書かれたものを選びましょう。犬用や成猫用のミルクもありますが、栄養バランスが異なるため注意が必要です。

授乳期の子猫に必要なお世話(3)排せつの補助

ブリティッシュショートヘアの子猫たち
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生後3週目前後までの子猫は、母猫にお尻をなめてもらって排せつするので、人が代わりに行う場合は、ぬるま湯に浸したガーゼなどで、肛門近くを軽く刺激してあげましょう。胃に食べ物が入ると、腸の働きが活発になって排便しやすいので、食後に行うようにしてください。

なお、便秘が3日以上続くなどしたら、動物病院で診てもらいましょう。ミルクを飲みすぎて下痢をする場合は、1日に与える回数は変えずに1回の量を減らしてみてください。

排せつに必要なグッズ

・トイレ容器/トイレ砂(新聞紙)
子猫が自力で排せつできるようになったら、猫用のトイレが必要になります。トイレ容器は、子猫がまたぎやすいように、縁の低い料理用バットや食器用水切りカゴなどで代用してもOK。容器の中にはトイレ砂や細かく切った新聞紙を入れてください。
授乳期の子猫を育てるときは、母猫のお世話に近い環境を整える必要があります。獣医師などに相談しながら、適切な環境を整えてあげられるとよいですね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『生まれて間もない子猫を迎えてたら 知っておきたい必要なグッズとお世話のコツ』(監修:株式会社Ani-vet 代表取締役 獣医師 長谷川諒先生)
文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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