1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 【獣医師が解説】体の部位別|猫がなりやすい病気とは?予防法も

【獣医師が解説】体の部位別|猫がなりやすい病気とは?予防法も

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「愛猫には、いつまでも健康でいてほしい」多くの飼い主さんがそう願っていることでしょう。しかし猫が成長する過程には、多くの病気リスクが存在します。今回は、猫がかかりやすい病気について、体の部位ごとに解説していきます。

猫に多い病気①感染症

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

猫カゼ

「猫カゼ」は、猫カリシウイルスや猫ヘルペスウイルスなどに感染することによって発病します。人の風邪と似ているのが特徴で、発熱や口内炎、鼻水、くしゃみ、咳、目ヤニといった症状が出ます。悪化してしまうと鼻炎で鼻が詰まってしまったり、口内炎の痛みでご飯が食べれなくなったりするので注意が必要。

特に子猫の場合、体力や免疫力が成猫よりも少ないため、感染してしまうと重症になることも。治療法としては、出ている症状に合わせた薬の投与が一般的です。定期的にワクチンを打ち、感染猫に接触させないなどして、しっかり予防をしましょう。

猫エイズウイルス感染症

「猫エイズウイルス感染症」は、主に感染猫との交尾やケンカでのかみ傷などをきっかけに、免疫機能を破壊する「猫免疫不全ウイルス」が体内に入り込んで感染する病気です。症状は、口内炎やリンパ節の腫れ、体重減少、慢性鼻炎などが代表的。

発症してしまうと免疫機能が破壊され、数か月〜数年で死に至るケースもあります。しかし、清潔な環境を整えておけば、発症のリスクを抑えることもできます。発症にはストレスも大きく関係するため、トイレが不衛生だったり生活スペースが狭かったりすると、発症の可能性を高めます。そのため、ストレスのない環境づくりが大切です。

【獣医師が解説】猫エイズってどんな病気?上手に付き合っていくコツ

猫に多い病気②目・口の病気

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

白内障

「白内障」は眼球内の水晶体が白く濁ってしまい、視力が低下する可能性のある病気です。シニア猫に多いイメージがありますが、子猫のほうが進行が早く、手術が必要です。猫エイズや猫白血病などの感染症がきっかけの場合や、遺伝で発症する場合もあります。

結膜炎

「結膜炎」は、眼球の白い部分やまぶたの裏側を覆っている結膜に起きる炎症です。主にホコリなどの異物混入、細菌やウイルス感染で起こります。治療法は点眼薬がほとんどですが、症状が悪化した場合には、注射や飲み薬などほかの治療に移ることもあります。

目の病気を予防するためには、目の色がいつもと違う、いつもよりまばたきが多いなど見た目やしぐさに異変を感じた場合は、すぐに動物病院へ。もし目ヤニが付いていたら、濡れたタオルやティッシュで拭き取ってあげましょう。常に目の周りを清潔に保つことが大切です。

歯周病

「歯周病」は歯茎や骨に炎症が起きる病気で、3才以上の猫の8割がかかると言われています。歯垢が溜まって歯石になると口臭がひどくなったり、歯肉が赤くなったりすることがあります。治療法は、歯垢や歯石の除去、症状が進んでいる場合は抜歯することもあります。まずは日頃から歯磨きをして、しっかり予防しましょう。歯磨きが苦手な猫には、綿棒やガーゼを使って歯垢を落とすと◎。

猫に多い病気③呼吸器・循環器の病気

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

猫ぜんそく

「猫ぜんそく」は、ハウスダストやタバコの煙、花粉、ウイルスなどの刺激物に反応して気道に炎症が起き、咳や発作が起こる病気です。ぜんそく発作が起こる体質自体は予防できませんが、空気清浄機などを使ってできるだけ室内の空気をきれいにし、タバコは室内で吸わないようにしましょう。

心筋症

「心筋症」は、心臓の筋肉がきちんと働かなくなる病気です。食欲がなくなり、呼吸困難などの症状が出ます。進行してしまうと腹水や胸水がたまったり、血栓ができる可能性もあります。治療法は、心臓の働きを助ける薬や症状を和らげる薬を与え、腹水や胸水がたまったら抜く処置をします。血栓ができた場合には、血栓を溶かす注射をします。この病気は中年齢から発症するケースが多いので、定期的に健康診断を受けて早期発見することが大切です。

猫に多い病気④腎臓・泌尿器の病気

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

慢性腎臓病

「慢性腎臓病」とは、腎臓の組織が徐々に壊れて、働きが低下する病気です。腎臓は血液中の老廃物を尿として排出する働きをしているため、重症化してしまうと老廃物を排出できなくなり、最悪死に至るケースも。

一度壊れた組織は再生しないので、残っている組織を壊さないように投薬を行ったり、腎臓への負担が少ない療法食を与えます。また脱水を起こしやすくなるため、脱水症状が出た場合には、点滴で水分を補います。この病気は予防ができないうえ、重症化するまで症状が出にくいため、定期的に健康診断を受けましょう。

尿石症

「尿石症」とは、尿中のミネラル成分が尿道や膀胱などで結石になる病気です。結石が尿道に詰まったら、病院で結石を取り除く手術をする必要があります。尿石症の症状が出た猫には、結石の原因となる成分を除去した、サプリメントや療法食を与えます。尿が濃くなると結石ができやすい要因にもなるため、日頃から意識して水分を摂らせることが大切です。

病気から愛猫を守るために心がけるべきこと

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

◇ワクチン接種
ウイルスなどによる感染症は、飼い主さんを通して感染する恐れもあります。室内飼いだからと油断せずに、定期的にワクチンを接種しましょう。基本的に年に1回の接種を心がけてください。

◇食事管理
糖尿病や関節炎の発症には、肥満が関連があると証明されています。ごはんやおやつのあげすぎには注意をして、1日の摂取カロリーをしっかり管理しましょう。

◇健康診断
猫の病気は、初期症状があまり出ないことがあります。そのため、年に1〜2回は健康診断を受けましょう。7才以上のシニア猫は、年に2回の健康診断が目安です。

愛猫を病気から守るには、日頃からのケアがとても大切です。病気の場合は早期発見がとても重要なため、愛猫の様子がいつもと違ったり、おかしかったりする場合には、すぐに病院で診てもらいましょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース」(目)

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース」(口)

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース」(心臓)

ねこのきもち WEB MAGAZINE「病気・症状データベース」(泌尿器官)

出典/『ねこのきもち』16年5月号「意外と知らないねこの5大感染症」(監修:服部幸先生)
   『ねこのきもち』16年5月号「獣医師が今、伝えたい病気26」(監修:江島 博康先生、藤田 桂一先生)
   『ねこのきもち』17年4月号「一度かかると長いお付き合いになる病気」(監修:榎本 拓也先生)
文/maitaro
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

猫と暮らす

更新

関連するキーワード 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る