スムーズに抜け毛を取り除くための春ブラッシングとは
春から夏にかけてのブラッシングは、こまめに行うのが鉄則。長毛の猫ちゃんなら毎日、短毛の猫ちゃんは2~3日に1回のペースでお手入れするようにしましょう。ここでは効率的に春ブラッシングを行う方法を解説します。
首の後ろからお尻にかけて(短毛・長毛)
抜け毛を残さず取り除くために重要なのがブラシ選びです。長毛の猫ちゃんには毛の奥までピンが届くスリッカーや、毛をほぐしやすいコームがおすすめ。短毛の猫ちゃんには、抜け毛を吸着する効果に優れたラバーがぴったりです。
最初にとかすのは、猫自身が毛づくろいしにくく、抜け毛がたまりやすい背中部分。片手で猫の首元を軽く押さえ、毛の流れに沿ってとかすのがポイントです。ラバーブラシを使用する際は、お湯を背後から毛に吹きかけたり濡らした手でなでたりするなど、静電気を起こしにくい工夫をしてみてください。
脇から後ろ足まで(短毛はラバー・長毛はスリッカーを使用)
続いて、脇から後ろ足の付け根あたりまでをブラシでとかしていきます。後ろから猫ちゃんを抱きかかえ、ブラシをかけるほうの前足を軽く持ち上げるようにするととかしやすくなります。
首まわり(短毛はラバー・長毛はスリッカーを使用)
背中部分と同様に、毛づくろいしにくい首まわりも抜け毛が残りやすい部分です。ブラッシングのポイントは片手であごを持ち上げ、首の前から毛の流れに沿ってブラシをあてていくこと。少しずつ横に動かしながらとかしていきます。長毛の場合は首の前から胸元にかけて、しっかりととかすようにしてください。
しっぽ付近(短毛はラバー・長毛はスリッカーを使用)
しっぽ周辺は、付け根から先端に向けて一気にサッととかしていきます。このときしっぽをしっかりと手で握る必要はありません。軽く添えるだけにして、勢いよくブラッシングしましょう。
脇の下からお腹。内股をとかす(長毛)
ここからは、長毛の猫ちゃんにのみ必要なブラッシング箇所をご紹介します。より毛がほぐしやすいコームに持ち替えたら、とかすほうの前足を片手で軽く持ち上げましょう。そのあと
脇の下からお腹にかけてとかし、さらに猫の後ろの片足を持ち上げて内股もコームでとかしていきます。これで春のブラッシングは完了です。
抜け毛がたまりやすい場所別!掃除方法を知る
猫の抜け毛を掃除する際は、掃除の順番にも気を配ってみてください。抜け毛は軽く、ふわっと舞い上がって高い場所にのぼっていきます。そのため、掃除の順番は上から下へを意識しましょう。掃除前に換気扇を回したり、窓を開けたりして風通しをよくするのも効果的ですよ。
エアコン
エアコンなど高い場所を掃除するときは化繊はたきを使用し、静電気の力で抜け毛やほこりを吸い取るようにします。
猫タワー
カーペットが張り巡らされている猫タワーの場合、粘着ローラーで抜け毛を取ることは至難のわざです。そんなときに便利なのが、ゴムを張った軍手。カーペットをなでるだけで繊維に絡んだ毛が集まってくるので、ぜひ一度試してみてください。
じゅうたんやフローリング・畳
じゅうたんの掃除には、掃除機のヘッドを使うのがおすすめです。倒れた毛足をゆっくりと起こしながらかけます。フローリングは抜け毛が舞いやすい構造となっているため、慎重に掃除機を動かすのがポイント。板目に沿ってかけてみてください。
畳の場合は畳の目に沿って掃除機を動かし、畳と畳の間に抜け毛がたまったところでヘッドを止め吸い取ります。
窓のサッシなどの溝やすきま
窓のサッシなど、凹凸のある場所を掃除する際に使用したいのがペンキ用のハケ。ハケで汚れをかき出してから、掃除機の吸い込み口で吸い取っていきます。
猫の寝る場所
猫の寝る場所に設置している敷物は、春先にかけて抜け毛だらけになりがち。そんなときは布にも使える、ハンディ掃除機の出番です。粘着クリーナーや洗濯よりも、手軽に抜け毛を吸着できます。
猫の健康や清潔なお部屋のために厄介な抜け毛をスッキリさせる
春から夏にかけての抜け毛の量は、なんとほかの季節の数倍にもなるのだとか!また梅雨に入ると湿度が高くなり、抜け毛が水分を含んで取り除きにくくなってしまいます。そうなる前の春先こそ、掃除をするのにピッタリな季節。愛猫ちゃんの健康や清潔なお部屋のために、しっかりとブラッシングや抜け毛掃除をしておきましょう。
文/子狸ぼん
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。