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知っておきたい、猫の「急性ストレス」ってどんなもの? 症状や原因

猫の急性ストレス、どんな症状?

ほとんどの猫は、たとえ飼い主さんと一緒でも、慣れない環境や知らない人は大の苦手ですよね。うちの愛猫は乗り物が大の苦手で、通院のため車に乗せると、キャリーケースの中で口をパッカーと開けてハアハア短い呼吸を始めます。

実はこれ、猫が急性ストレスを感じている症状だそう。苦手なもの・嫌いな相手に出会うと、猫も人間と同じようにストレスを感じるのです。

猫の急性ストレスの症状は次の通りです。

急性ストレスの原因は何? 大きく分けて3つ

猫は、どんな時に急性ストレスを感じるのでしょうか? 主に、「音」「人・動物」「環境」の3つに分けられるようです。

【音】

・チャイムの音(知らない人がくるサインだから)
・掃除機の音(大きな音が怖い)
・花火、雷(ふだんはない大きな音や光が苦手)
・家族のケンカ(飼い主さんのいつもと違う大きな声で不安に)

【人・動物】

・来客(縄張りを荒らされるかと不安に)
・子ども(予測できない動きや奇声が苦手)
・カメラを持った人(シャッター音・フラッシュの光と共に追い回されるから)
・ノラ猫(家の外に突然現れ、縄張りを荒らされる気持ちに)
・飼い主さんからのお手入れ・スキンシップ(もともと長時間触られるのが苦手なため)

【環境】

・留守番(飼い主さん不在で不安&退屈)
・ペットホテル(知らない犬猫と知らない場所で過ごす恐怖)
・乗り物(ニオイ、音、揺れと猫の苦手なものだらけ)
・動物病院(診察台に拘束され、さらに時々、痛い治療もされるため)
・エリザベスカラー(視界も動きも制限されるから)
・キャリーケース(中に入ると苦手な動物病院などに連れて行かれるから)
・香水のニオイ(臭覚が優れているため、強いニオイは苦手)

急性ストレスを和らげる3つのポイント

飼い主さんとしては、愛猫の急性ストレスはできれば避けたいですよね。和らげるには3つのポイントがあります。

ポイント1:愛猫が安心できる居場所を作る

ストレスの要因から、いつでも逃げられる場所・安心できる場所を作っておけば、猫も不安に感じることは少ないでしょう。

ポイント2:ストレスの要因を取り除く

飼い主さんの生活に支障がなければ、ストレスの要因そのものを取り除いてあげましょう。ただし、無理のない範囲で。例えば、消音タイプの掃除機を使う、友人とは外で会う、香水の量を減らすなどがあげられます。

ポイント3:子猫の時から慣れさせる

動物病院への通院や、爪切りなどのお手入れは、ストレスを与えるとわかっていても、しなければいけないもの。子猫の頃から健康チェックで動物病院へ連れて行くなど、少しずつ慣れさせましょう。

愛猫がストレスを感じないようにするのも、飼い主さんの役目ですよね。うちも、車が大の苦手なので、片道5分で行ける動物病院をかかりつけとしています。

さらに、そこは猫専門ルームのあるペットホテルを併設しているので、先生ともペットホテルスタッフとも今では顔なじみに。最初の頃よりストレス反応が少なくなって、安心して診察や宿泊をお願いできるようになりました。




出典元/「ねこのきもち」2016年8月号『猫のクオリティーオブライフを尊重するために知っておこう!』
監修/小野寺温先生(帝京科学大学助教。動物看護師)
イラスト/内田尚子
文/ヤマモト トモミ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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