どうしても猫を電車に乗せなくてはならなくなったら…
通院、長期の帰省など、愛猫を連れての電車移動。できれば猫の負担を考えると、電車の移動は避けたいけれど、どうしようもない時もあるかもしれません。
「おとなしくしていてくれるかな?他の乗客に迷惑にならないかな?」など、飼い主さんの不安はつきないものです。それでは安心して愛猫と移動するためには、いったいどんなことが必要なのでしょうか。
心構えと必需品
乗客の中には猫が苦手な人がいるかもしれません。そのため、他の乗客へ配慮するとともに、愛猫にもなるべくストレスを与えないようにする必要があります。
下調べはしっかりと!
愛猫のストレスを考えると、やはり移動時間が少しでも短くなるルートにしたいところ。乗り換えの都合も考慮し、
運賃などの規定と合わせて、事前に下調べをしておきましょう。
備えあれば憂いなし!
愛猫は必ずキャリーバッグに入れる必要があり、その際は多少の衝撃に耐えられる頑丈なもの、そして通気性の良いものを選ぶのがベスト。トイレシートやティッシュ、ゴミ袋の用意、季節によっては暑さ・寒さ対策をすることも必要です。座席についた毛を取るための粘着テープや消臭剤なども用意しておくと良いでしょう。
愛猫と一緒に練習しよう!
キャリーバッグにはお気に入りのタオルを敷き、愛猫自身の匂いをつけるなど、普段から安心して過ごせる場所として覚えさせておきましょう。また、万一のことを考え、ハーネスの利用も必要です。スムーズに装着できるよう、飼い主さん自身も愛猫と一緒に練習しておくと良いですね。
さぁ電車に乗ろう!
アナウンスや電車などの大きな音は愛猫にとってストレスになってしまうことがあります。そのため、ホームではキャリーバッグにタオルをかけて、音を遮断するようにしてあげましょう。
乗車中は、電車内が空いているならキャリーバッグを膝の上に置き、揺れが愛猫に伝わりにくくします。混雑している場合は他の乗客の迷惑になってしまう可能性があるので、足元に置いた上で動かないよう足で固定しましょう。
こんな時どうする!?愛猫が鳴き出してしまったら
もし電車内で愛猫が突然鳴きはじめてしまったら、途中下車が可能な場合はいったん降りてしまうのが良いですが、それが難しい場合はなるべく人の少ない場所へ。愛猫を落ち着かせるため、頭にタオルをかけてあげると良いでしょう。
《番外編》いつかは我が身!?万が一の非常事態!
以前、筆者が新幹線で移動中、途中の駅間で運転見合わせになってしまったことがありました。同じ車両には小型犬をケージに入れて連れてきている方がいたのですが、数時間経過したあたりから鳴き出してしまったのです。愛犬を落ち着かせようと必死な飼い主さんの姿を今も鮮明に覚えています。
ようやく目的地に降り立った時には6時間が経過し、人間でもぐったりとしてしまうほどの疲労感でした。そんな中にいたあの犬のつらさを思うと、よく頑張ったねという気持ちでいっぱいでした。これは犬のケースですが、猫も同じ状況になったと考えると…。
たとえ今はまだ長距離移動の予定がなかったとしても、いつそのタイミングが訪れるかわかりません。前述のようなトラブルも、自分の身に絶対に降りかからないとは言えないのです。そのときになって慌てたり後悔したりしないためにも、日頃から愛猫にも訓練をさせ、飼い主さん自身も準備を怠らず、万全を期しておきたいものですね。
文/mieux
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。