猫と暮らす
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【獣医師監修】準備が必要!猫と電車に乗るために気をつけること
猫は飼い主さんがルールやマナーを守れば電車に乗せることができます。今回は、猫を電車に乗せる際の必需品や注意点、マナー、鳴き声などのトラブル対処法をご紹介します。また、猫の運賃や鉄道会社の規定についてもご紹介するので参考にしてみてくださいね。
草場 宏之 先生
横浜戸塚プリモ動物病院院長
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業
●資格:獣医師/東京医科歯科大学医歯学総合研究科 研修生終了
●所属:日本獣医麻酔外科学会/日本小動物歯科研究会
●主な診療科目:一般診療(外科・内科)、救急診療、整形外科、歯科
猫と電車移動する際の必需品をリストアップ!
電車移動の際の必需品
- キャリーケース(ケージ)
- 布やタオル、おもちゃなど(普段使っている、その猫の匂いのついたものが好ましい)
- トイレシート(交換用も数枚用意しておく)
- ハーネスとリード
- ティッシュ・ゴミ袋
- 水・スポイト
- 暑い時期には保冷剤、寒い時期にはカイロ(タオルに包んで使用する)
これらは忘れないように揃えておいてください。なかでもキャリーケースは必須となりますが、落としたりぶつけたりしても壊れないように、なるべく丈夫なものを選びましょう。さらに通気性のよいものであればベストです。
用意しておくと便利なもの
- ゴム手袋(吐いたり排泄をしてしまったりしたときの処理用)
- 消臭剤(臭いが気になるときに使用)
- ミニサイズの粘着式ローラー(座席などに毛がついてしまったときにきれいにする)
- 酔い止め薬(移動が初めてのときや、酔いやすい猫には動物病院で処方してもらう)
- 洗濯ネット(逃走やパニックの可能性がある子は、ネットごとキャリーに入れてあげる)
これらは必需品というよりも、公衆の場でのエチケットに関わるものなので、用意しておくと安心です。少しでもほかの乗客に迷惑をかけないように心がけることが大切ですよ。
猫を慣れさせておくべきアイテムは何?
電車に乗る前に、特に猫に慣れさせておきたいのが「キャリーバッグ」と「ハーネス」です。長い時間入れておかなければいけないので、猫にとって居心地のよい環境にしてあげましょう。
キャリーバッグ
ハーネス
キャリーバッグに入れただけでは何かの拍子に飛び出し、逃げ出してしまう危険性もあります。できればキャリーバッグの中でも、ハーネスとリードをつけておいたほうが安心です。
猫は脱走すると、そのまま迷子になってしまうケースが少なくありません。特に電車のホームで逃げ出してしまうと、事故に遭う危険性もあります。愛猫の安全のためにも、脱走にはくれぐれも注意しましょう。
ポータブルトイレも慣れさせとくと安心
乗車前と乗車中に気をつけるポイントは?
ホームで電車を待つ間に気をつけること
乗車中に気をつけること
・キャリーバッグの置き方
キャリーバッグは、揺れを猫に伝わりにくくするために、可能なら膝の上に置きましょう。もし周りに乗客が多く迷惑になりそうなら足元に置き、立つ場合はキャリーバッグが動いてしまわないように足で固定してください。
座れない場合の立ち位置
混んでいて座れない場合は、他の座席と離れていることが多いため、先頭や一番後ろの車両の隅に立つとよいでしょう。もしくは、大きな声で鳴いたり具合を悪くしたりしたときにすぐに降りられるよう、ドアの近くでもOKです。
・指定席がある場合の対応
新幹線など、指定席を予約できる場合は、なるべく1番前の席をキープしましょう。他の座席よりも前の部分が広いため、足元にキャリーバッグを置きやすくなります。また、通路側よりも窓際のほうが、人が近くを通らないため静かに過ごせるでしょう。
なお、食事をとる人もいるため、基本的にはキャリーバッグは足元に置いてください。もし隣の人がいなければ、状況に応じてキャリーバッグをひざの上に乗せていてもOKです。
電車の中で猫が鳴いてしまったら?
猫が激しく鳴いてしまった
猫が緊張してしまった
気になる猫の運賃は?
◆JRを利用する場合
- 料金……キャリーバッグ1個につき290円(手回り品料金)
- キャリーバッグのサイズ……長さ70cm以内(縦、横、高さの合計90cm程度)
- 重さ……10kg以内(猫を入れた状態で計測)
愛猫のストレスを減らすためにも、移動時間の一番短いルートを調べておくとよいでしょう。乗り継ぎがある場合には、少しでも移動距離が短くて済むためのリサーチも必要です。
※運賃や規定については、変動する可能性があります。
猫も人も気持ちよく乗るために
マナーを守り、猫も飼い主さんにとっても、気持ちのよい楽しい電車のおでかけにしましょう。
監修/草場宏之先生(横浜戸塚プリモ動物病院院長)
文/maya
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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