1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 病気の兆候
  5. 猫の『よだれ』は要注意!もしものために知っておきたい対処法とは?

猫と暮らす

UP DATE

猫の『よだれ』は要注意!もしものために知っておきたい対処法とは?

猫はあまりよだれをたらすことがない動物です。そんな猫がよだれをたらしていたら、病気や誤食などのトラブルが隠れている可能性大。今回は猫のよだれの主な原因や対処法、予防法をケースごとに解説します。日頃から愛猫の健康チェックをしておくことが大切ですよ。

猫のよだれは危険のサイン

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
犬は激しい運動の後などによだれをたらすことがありますが、猫はあまりよだれをたらすことはありません。もし猫がよだれをたらしていたら、体に何かしらの異常があるかもしれません。病気や誤飲、中毒症状の可能性がある『よだれ』は、最悪の事態も考えられる危険な状態だと認識しておきましょう。まずは飼い主さんが原因を把握し、正確な情報を獣医師に伝えることで回避できるトラブルもあります。いざという時のために、対処法を覚えておきましょう。

ケース① 口内トラブル

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ

口内炎、歯周病の疑い

口内炎は、歯ぐきや舌、口内に炎症を起こす病気で、体の弱った猫や高齢の猫によく見られます。腎臓病や糖尿病、ウイルス疾患などの全身疾患が原因の場合と、歯周病が悪化して歯肉炎になり、口内に炎症を引き起こしている場合があります。

歯周病は、歯茎や歯を支える周辺組織が炎症を起こす疾患のことを言います。歯茎が腫れて出血し、ひどい場合は膿が出ることも。さらに重症化すると歯が抜けてしまうこともあります。

治療法

口内炎や歯周病になると口臭がきつくなり、よだれの量が増えます。さらに強い痛みが出る場合もあり、食欲不振になることも。こういった場合、口腔内を観察して診断します。炎症の範囲や位置、程度などを確認し、口内炎を引き起こす内臓疾患やウイルス感染が疑われる場合は血液検査をします。

治療法は原因によって異なりますが、多くの場合は歯周病が原因となります。猫の健康状態に問題がなければ、麻酔をかけて歯石を取り除き、ぐらついている歯があれば抜歯することもあります。

ケース② ウイルスが原因

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
猫のよだれは、「猫カリシウイルス感染症」が原因かもしれません。通称「猫カゼ」とも呼ばれており、ウイルス感染によって咳や鼻水、くしゃみ、よだれといった症状が引き起こされます。猫カゼは人間のカゼとは原因ウイルスが違い、重症化すると後遺症が残るケースや、最悪命にかかわることも。「ただのカゼ」と甘く考えずに、早めに動物病院を受診してください。

ケース③ 誤飲、誤食が原因

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
誤飲や誤食が原因で、よだれをたらすこともあります。いつも遊んでいるおもちゃを噛みちぎってしまう可能性もありますし、焼き鳥の串やソーセージの金具のついたフィルムなどにも注意が必要です。ウンチと共に排出されればいいですが、最悪の場合は開腹手術が必要になることもあるので、猫が好みそうなニオイのものはきちんと管理して誤飲・誤食を防ぎましょう。

普段から愛猫の健康状態に気を配ってあげて

まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
よだれの主な原因は、口内トラブルやウイルス疾患、誤飲や誤食、また熱中症などさまざまです。口内トラブルは普段から歯磨きや口の中をチェックして予防し、ウイルスはワクチン接種で防ぐことができます。日々の生活の中では、おもちゃを出しっぱなしにせず、フタ付きのごみ箱などを利用し、誤飲・誤食させない環境づくりを心掛けましょう。これから暑くなるので、家の中や移動中の温度・湿度や水分の管理などにも注意し、熱中症にも気をつけてあげてくださいね。
たとえ普段から気を付けていても、猫が病気になってしまう可能性はあります。しかし早期発見できれば重症化せずに済むこともあるので、日頃から健康チェックを欠かさず行ってくださいね。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師が解説】よだれでわかる猫のSOSサイン!原因や対処法は?』
文/Richa
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る