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愛猫に緊急事態発生!ケガや事故に遭遇したときの状況別対処法

ある日突然、愛猫が苦しみだしたら、何か体に異変があるのかと焦ってしまいますよね。しかし事前に対処法を心得ておけば、もしものときにも適切な対応ができて、アクシデントも最小限に抑えられるかもしれません。そこで今回は、ケガや事故、病気などの状況別緊急対処法をご紹介します。

緊急時の基本行動

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アクシデント発生時には、落ち着いて様子を観察し、その場で可能な応急処置を行うことが肝心。もし判断に迷うことがあれば、迅速に動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

猫がケガをした際の対処法

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骨折したとき【骨折箇所に極力触れない】

骨折した箇所にむやみに触れると、噛みついてくる可能性があります。猫が落ち着くようタオルを耳までかけて呼吸できる隙間を作り、患部に触れないようにキャリーケースで動物病院へ連れていきましょう。

ひどい出血があるとき【圧迫止血】

裂けた皮膚を重ねるようにして、指の腹で5~10分強く押さえて止血。その後、傷テープや粘着包帯で留めます。止血が難しい場合はすぐに病院へ。

やけどしたとき【すぐに水で冷やす】

すぐに4~10℃の冷水で冷やします。全身やけどの場合は、皮膚に水が届くように毛をかきわけて冷水をかけた後、濡れタオルで冷やしながら病院へ行きましょう。

体に何かが刺さったとき【無理に抜かない】

無理に抜くと、大量出血を引き起こすおそれがあります。抜かずに急いで受診を。

舌を切ってしまったとき【家での処置は×】

口内の止血は家庭では難しいため、出血量が多い場合は病院で診てもらいましょう。

事故などのアクシデント発生時の対処法

誤飲・誤食したとき【無理に吐かせない】

まずは動物病院に電話して、指示を仰ぎましょう。毒性あり(人用の薬、殺虫剤、ネギ類、チョコレートなど)の場合は、緊急受診が必要です。毒性なしの場合は排便を待ちますが、嘔吐などの異変があるようなら病院へ連絡を。

落下したとき【無理に動かさない】

下記項目にひとつでも該当した場合は、病院へ即連絡してください。なるべく動かさないようにしてバスタオルにくるみ、キャリーケースで運びましょう。

・出血がある
・意識を失っている
・立ち上がれない
・苦しそうな呼吸をしている
・痛がっている様子がある
・建物の3階以上の高さから落下した

溺れたとき【気管内の水を出す】

猫を逆さにして腰を持ち、5~6回振った後、片手を平手にして背中を10回程度強く叩きます。これを水が出なくなるまで繰り返します。

感電したとき【症状を見極め病院へ】

舌を出した荒い呼吸や鼻水、よだれといった症状が見られたら、肺水腫の可能性もあります。すぐに病院へ。

車にひかれたとき【全身の状態を確認】

迷わず病院へ連絡を。意識喪失や苦しそうな呼吸の場合は、緊急受診が必要です。むやみに動かさず、猫の脈・呼吸・出血の程度を伝えて指示を仰ぎます。

脱走したとき【保護後の全身チェック】

①捜す
・車の下などの暗くて狭い場所を捜す
・2~3時間後に再度捜す
・近所の人に聞く
・行政機関に連絡

②安全に保護する
・興奮させないよう、フードでおびきよせる
・タオルをかぶせキャリーケースに入れる

③帰宅後に全身チェック、該当があれば病院へ
・ケガ
・歩行異常や体をしきりに掻くなどの異変
・排泄物異常
・食べる量の変化

体調不良や病気のときの対処法

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呼吸していないとき【胸部マッサージ】

動物病院の指示を仰ぎながら、以下の手順で胸部マッサージを行います。

①気道確保。横向きに寝かせて手で舌を引き出し、頭をややそらせて首をのばす。
②心臓の上に両手を重ね、ゴムボールを半分に潰す程度の強さで3回/1秒のペースで押す。3~4秒ごとに呼吸の有無を確認しながら、15分ほど続ける。

けいれんを起こしたとき【動画を撮影する】

受診の際の正確な情報伝達のために、時間計測と動画撮影をしておくとよいでしょう。1分以上けいれんが続くようであれば緊急受診を。

熱中症になったとき【意識の有無がカギ】

意識がある場合、まずはエアコンなどで周囲の温度を下げ、濡れタオルを体にかけて冷水を飲ませます。意識がない場合は体をシャワーや保冷剤で冷やし、病院に電話して指示を仰ぎましょう。

ワクチンでアレルギーが出たとき【すぐに接種した病院へ】

万が一アレルギーが出たときに慌てなくて済むよう、ワクチン接種は早めの時間帯を心がけて。

日頃からの備えを忘れずに

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かかりつけ獣医師の緊急連絡先(夜間含)や関連行政機関の連絡先は、いざというときすぐにわかるよう、あらかじめ目の届くところに貼っておきましょう。日頃からの準備と迅速な行動が、愛猫の「もしも」の事態を救います。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫のケガ・事故・病気のときの緊急対策』
文/なかたり
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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