猫が室内で元気に暮らすためには、適度に刺激が感じられ、安心感のある環境を作ってあげることが大切です。グッズの配置などを工夫し、猫にとって快適な環境を整えましょう。今回は、猫の生活スペースの作り方を解説します。
猫の生活スペースの作り方
生活スペースは静かな場所に用意する
猫の生活スペースは、リビングやダイニングなどの家族が集まる場所ではなく、その隣あたりの、目の届きやすい部屋に作るといいでしょう。成猫の場合は、部屋をひとつ決めて生活スペースにあてるのがいいですね。子猫の場合は、半畳くらいのスペースを段ボールや柵などで囲い、部屋の角に生活スペースを作ります。その際、出入り口付近やテレビのそばは落ち着かないので避けましょう。
寝床はどうすればいい?
成猫の寝床は、部屋の隅や高さのある場所、窓のそばなどに置いてあげると猫が安心できるでしょう。愛猫が人懐っこいタイプなら飼い主さんの近くに、臆病な性格なら机の下や部屋の隅に置くなど、性格に合わせてあげるのもいいですね。
子猫の場合は、ベッドでもキャリーケースに毛布を入れたものでもOK。足場があると柵の外に簡単に出てしまうため、寝床は壁に接する位置がベストです。子猫を迎えてから落ち着くまでの2~3週間は、穴を開けた段ボール箱なども寝床として使うことができます。その際、穴の縁は布テープで保護してください。
グッズの置き場所を工夫しよう!
フードボウルや水の置き場所は?
成猫の場合は、人目につかない部屋の隅など、静かな場所に置くといいでしょう。人の出入りが少なく食事の用意がしやすいキッチンでもOK。猫は嗅覚が優れていてキレイ好きなので、トイレから離しておくようにするといいですね。子猫の場合は、区切ったスペースにトイレや寝床などと一緒に置きましょう。
トイレの場所は?
トイレは、できることなら「飼っている猫の数+1個」置いておくのが理想です。猫は砂の上でしか排泄しない習性があるため、特別トイレの場所をしつける必要はありませんが、子猫の場合は、自分の排泄物のニオイのついたトイレ砂を新しい砂に混ぜると、よりスムーズに覚えてくれますよ。トイレの場所は、テーブルの下や部屋の隅など、落ち着ける場所に置いてあげるといいでしょう。
爪とぎ器について
爪とぎは本能的な行動のため、やめさせることはできません。爪とぎの場所を作ってあげないと、壁や家具などで爪をといでしまうおそれがあります。一度爪をとぐと、肉球から出るニオイがつき、そこを爪とぎの場所と認識してしまうため、用意した爪とぎ器で爪をとぐ習慣を作ってあげる必要があります。
猫は出っ張った場所や縄張りの入り口でマーキングをするため、爪とぎ器は部屋のドアの近くや玄関などに置いてあげるといいでしょう。また、寝床の近くに置けば、寝起きにストレッチをしながら爪とぎをすることもできます。
ケージを使うのも◎
部屋にコーナーを作るかわりに、ケージを置いて
猫の生活スペースにするのもいいでしょう。猫は四方を囲まれた狭い空間が好きなので、快適に過ごせるはずです。生活スペースとして利用する場合は、寝床、食事場所、トイレの場所を分けられるように、2段・3段と高さがあるタイプが最適。猫は上下に移動できる空間があるほうが安心するからです。人の出入りが多い場所は避け、湿気が少なく風通しのよい静かな場所に置きましょう。
人の生活空間の中には、猫にとって危険なものがたくさんあります。誤飲・誤食防止のために小さなものは置かないようにし、コンセントやコードは感電しないように保護するなどして、危険を取り除いてあげましょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『ねこの生活スペースを作る』
文/AzusaS
※一部写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。