猫と暮らす
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口ほどにモノを言う!?「猫ちゃんのしっぽ」
気持ちを表す猫のしっぽ1:まっすぐ上にピン!
例えば、子猫が母猫に近づく時、しっぽが上にピン!っと立っていませんか? これは、大好きなお母さん猫に子猫がかまってほしい時のアピール。
そのため、成猫になってもご機嫌で「ねえねえ、かまって!」「ここにいるよ、見て見て」という気持ちの時、飼い主さんや同居猫に向かってしっぽが上がってしまうのだそう。
そういえば、しっぽをピンと上げて近づいてくる時の愛猫って、目をキラキラさせながら口角が少し上がって、うれしそうな顔をしていますよね?
気持ちを表す猫のしっぽ2:左右にブラブラ
「はぁ〜、気持ちいいな〜」「幸せ〜」というアピールで、もし人間だったら、フフ〜ンと鼻歌でも歌ってしまうくらいリラックスしているそうです。
しかし、同じ「左右にしっぽを動かす」でも、強めに大きくブンブン! というのは、まったく逆の気持ちだそう。狩りモードに入って緊張・興奮している時や、いら立って怒っている時にも、左右にしっぽを振ります。
見極めポイントは、ゆっくりユラユラか、強めにブンブンか。間違ってイライラモードの時にかまってしまうと、愛猫から攻撃されてしまうこともあるので、気を付けて。
気持ちを表す猫のしっぽ3:タヌキしっぽ
しっぽをふくらませて自分を大きく見せ、怖いと思っている相手を威嚇する効果もあるといわれています。
一方、しっぼが下に下がったり、後ろ足の間に隠すように丸める時は、同じ怖い気持ちでも「逃げたい」という気持ちが強い場合です。
まさに「口ほどにモノを言う」猫のしっぽ。「うちの愛猫、何考えているかわからない!」と思ったら、しっぽをじっくり観察してみてはいかがですか?
参考/「ねこのきもち」2018年7月号『癒しっぽ』(監修/今泉忠明先生(哺乳類学者。「ねこの博物館」館長、日本動物科学研究所所長))
撮影/栗林 愛、後藤さくら、小森正孝、Akimasa Harada
文/ヤマモト トモミ
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