夏は「熱中症、脱水、脱走」など、トラブルが多い季節。とくに愛猫を置いて外出するときは心配ですよね。少し長めのお出かけでも、愛猫が安全・快適に過ごせる環境をつくるために【脱水・脱走】の対策と工夫について、獣医師の先生にお聞きしました!
脱水予防対策
夏は日差しが強いので、日当たりのいい場所に水飲み容器を置くと、水が温まってお湯になってしまうことがあります。猫が飲みたがらなくなることもあるので、窓の近くなどは避け、できるだけひんやりした場所に置きましょう。
また、猫が水を飲みたいと思ったときにすぐ飲めるように、家のあちこちに水飲み容器を置いてから出かけましょう。猫がよく通るルートに置いておくと、気軽に飲めて飲水量アップにつながります。
脱水させないための工夫
お出かけの際にお風呂場を開放
比較的ひんやりしていて、なおかつ、ふだんあまり行かない場所なので猫にとって刺激的。そこに水を置いておけばより飲んでくれるかも。また、安全のため浴槽の水は必ず抜いておきましょう。
水飲み容器を食器から離すと飲水量アップ?!
フードから離れた場所に水を置いておくと、よく飲むようになるとの話があるそうです。野生の世界と似たような環境になり、刺激が得られるのかもしれませんね。
脱走予防対策
夏は風を通すために窓を開けることが多く、お出かけの際にうっかり閉め忘れて、愛猫が脱走!なんてことも。そんなトラブルを避けるためにも、お留守番のときはすべての窓を閉め、エアコンをかけておくのが基本です。室温は28度ぐらいを保てるように設定してください。
やむを得ず網戸にする場合は、その部屋に猫が入れないようにしましょう。網戸をこじ開けて外に出てしまうことがあるので注意が必要です。
また、窓の外に野良猫などが現れると、怖がったり興奮してしまうこともあるので、カーテンも閉めておきましょう。ただ、閉め切ってしまうと、刺激が少な過ぎたり部屋が冷え過ぎたりしてしまうこともあるので、2階など心配がない場所であれば、少しだけ開けておいてもいいでしょう。
トラブル回避だけでなく刺激も与えられるお留守番時の工夫
高い場所にひんやりベッドを置く
インターネットなどでも購入できるひんやり素材の猫ベッドを、高いところに置くことで、見晴らしをよくし、刺激も与えられるそうです。
トイレをお留守番時だけ開放
お風呂場と同じくひんやりしているトイレは、意外にも「涼」を取るには快適なスポット。ふだん入らない場所なので、冒険心がくすぐられていい刺激になるそうです。
ただし、トイレを開放する際はトラブル回避のため、便座のフタを必ず閉めるようにしましょう。
夏の外出時は、トラブル対策をしっかりして、愛猫が快適にお留守番できる環境を整えてあげることが大切です。部屋での過ごし方や水の飲み方の好みは猫それぞれ違います。ふだんから愛猫の様子や好みをチェックして、それに合った工夫をしてあげてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年8月号『愛猫のパーフェクトサマーを叶えよう ありがちトラブルを回避!対策で守る 失敗しないお留守番』(監修:東京大学附属動物医療センター行動診療科 獣医師 菊池亜都子先生)
文/Richa
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。