寒暖差が大きい秋は、猫が体調を崩しやすいといわれています。そんな秋の不調を予防・緩和するのにおすすめなのが、猫の消化機能の促進や免疫力アップにもつながるマッサージです。今回は、猫の秋の不調を予防・緩和するマッサージ方法について、アニマルケアサロンFLORA院長の中桐由貴先生に教えていただきました。
猫をマッサージするときの基本
猫をマッサージする際は、眠っているときや食後すぐは控えて、猫がリラックスしているときに行うようにしてください。
まずは、顔や体など猫がよろこぶ部位をやさしくなでて、ウォーミングアップを行います。ひとつのマッサージの動作は10回くらいを目安に。猫が慣れてきたら、20~30回まで延長してもOKです。
なお、マッサージでは強く押したり、つまんだりするのはNGです。「少しもの足りないかな?」と思う程度の力で行いましょう。
秋に発症しやすい「胃腸炎」を予防・緩和するマッサージ
秋の寒暖差による自律神経の乱れなどが原因で起こりやすくなる胃腸炎は、おなかにあるツボをやさしく刺激してケアをしましょう。
マッサージ方法1:伏せた状態の体の下に手を入れて下腹部をさする
おへその周囲には胃腸のはたらきを正常にするツボがあり、手のひら全体でさすることで、下痢や便秘の解消が望めます。猫を抱っこできる場合は、おなかを上にして手のひらで円を描くようにさすってもOK。
マッサージ方法2:背中に沿って首からお尻へ3本の指を滑らせる
背骨に沿って、生命エネルギーが流れる道「経絡」があります。中指が背骨の上にくるように人さし指・中指・薬指の3本の指を置き、背骨に沿って刺激することで、消化機能を促進。免疫力アップにもつながります。
秋に発症しやすい「膀胱炎」を予防・緩和するマッサージ
寒暖差によるストレスが引き金で発症することもある膀胱炎。腰にあるツボを刺激することで予防しましょう。
マッサージ方法:左右の骨盤の間を指で軽くつまむ
しっぽの上、左右の骨盤の間あたりに、尿路の健康を維持するツボがあります。親指・人さし指・中指・薬指で軽くつまんで刺激してください。ふだんから行えば、膀胱炎の予防効果が期待できます。
秋に発症しやすい「猫カゼ」を予防・緩和するマッサージ
秋に再発しやすい猫カゼ症状の予防・緩和には、首の左右にあるツボを刺激して免疫力をアップさせましょう。
マッサージ方法:首の両脇に左右の親指で押しながら、肩の中央へゆっくりずらす
首の両脇に左右の親指を軽く当てて押し、猫カゼ予防に効果的なツボを刺激します。そのまま親指で押しながら、肩の中央へとゆっくりずらしていきましょう。猫カゼの初期に起こりやすい鼻水、目ヤニ、くしゃみなどの症状の予防・緩和効果が期待できます。
鼻水がひどいときは、人さし指で鼻の上から額をさすって
鼻筋には、鼻の通りをスムーズにするツボがあります。ここを人さし指でさすって刺激すると、鼻水や鼻づまりの改善に効果的。片手をあごの下に添えると、顔が固定されてさすりやすくなります。
寒暖差が大きい時季でも元気に過ごせるマッサージ方法をご紹介しました。ぜひ、愛猫とのコミュニケーションタイムに試してみてくださいね。
お話を伺った先生/中桐由貴先生(アニマルケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事)
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『体調を崩しやすい季節です 秋の猫と寒暖差』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありません。