かわいい愛猫が飼い主さんに見せてくれる、表情やしぐさ。そんな表情やしぐさの中には、愛猫が安心しているか、していないかのサインがあらわれているみたいなのです!
今回は、飼い主さんなら知っていおきたい「愛猫の安心・不安の気持ちの見極め方」について解説します。
安心している猫の表情
まずは、「安心しているときの猫の表情」についてポイント別に見ていきましょう。
【目】力が入らずトロ~ンと半開きぎみ
安心しているときは、目がふんわりと半分くらいしか開いていない状態に。目頭から保護膜「瞬膜」が出ることも!
【口】うっすら開いていたり、舌を少し出したりする
脱力しているので、口を閉じるための筋肉もゆるみがちに。少し開いていたり、舌をしまい忘れたようにチョロッと出す猫もいます。
【耳】力が抜けて少し外側に向きがち
頭部の筋肉もゆるむことから、耳は正面を向かず、左右に少し開きがちに!
【ひげ】ひげ先が下へゆるやかに垂れている
ひげの根元の筋肉に力が入らず、重力にまかせてひげはゆるやかに垂れています。
愛猫のこんなしぐさやポーズも安心してるサイン!
愛猫の表情以外で、しぐさやポーズも"安心"の見極めの材料判断になることも!
香箱座り
足をたたんで座る「香箱座り」は、すぐに行動することができない体勢なので、安心しているといえます。
ヘソ天
お腹は猫にとって急所! そのため、そのお腹を見せている「ヘソ天」のときは、まさに安心しきっていると判断できます。
ちなみに、「ヘソ天」をしているときのしっぽは、力が入らず伸びていたり、大きくゆっくり揺らしたりするのだとか♪
お尻を着けて座る
お尻を床などに着けて座っていると、次の行動がすぐにできません。そのため、この体勢も安心しているといえます。
ゆっくりまばたきする
猫は相手に敵意がないことを伝えるとき、まばたきをします。目が合ったときにするなら安心しているでしょう。
安心していない猫の表情
つづいて、飼い主さんなら知っておきたい「安心していないときの猫の表情」についてポイント別に解説していきます!
【目】大きく見開き、瞳孔が広がる
不安な対象を察知すると目を大きく開き、黒目(瞳孔)が広がりがち。その後は、対象に照準を定めるので細くなります。
【口】犬歯を見せたり、口をギュッと閉じたりする
威嚇するときは犬歯をむき出しに! 恐怖や警戒心があるときは力を入れて口をギュッと閉じることもあります。
【耳】パタンと横に倒すほか、反らせたり、ピンと張ったりする
猫は恐怖を感じているときは耳を横に倒し、攻撃的な気分が強まると反らせます。警戒しているときは、ピンと対象に向かって立ち上げ、ぴくぴく動かすことも。
【ひげ】顔の後方、斜め上方向に反らせる
不安を感じると、ひげの根元の筋肉に力が入り、対象から遠ざけようと顔に沿わせながら後方に反らせます。
愛猫のこんなしぐさやポーズは、不安を感じているサインかも……
また、愛猫がこんなしぐさやポーズをしていたら要注意! もしかしたら、不安を感じているサインかも……。
鼻の頭を舐める
かわいいしぐさですが、緊張したときなど不安なときに気持ちを落ち着かせるために舐めることがあります。
前足を出して座る
一見リラックスしているようにも見えますが、逃げたり、攻撃に転じたりできる体勢なので、やや警戒心があります。
背中を丸めて毛を逆立てる
まさに威嚇の体勢。背中を丸めたり、毛を逆立てて、自分を大きく見せて相手を威圧しようとします。
ちなみに、「前足を出して座る」「背中を丸めて毛を逆立てる」ときのしっぽは、体にピタッと沿わせたり、毛を逆立たせ大きくしていたり、激しく振ったりします。
飼い主さんは、ふだんから愛猫の表情やしぐさをぜひ観察してみてくださいね! 愛猫の気持ちを理解してあげることで、信頼関係がより深まるかも♪
参考/「ねこのきもち」2017年9月号『みんなの愛猫は安心している? ニャ論調査スペシャル』
(監修:武蔵野大学教育学部講師 齋藤慈子先生)
イラスト/中山三恵子
文/雨宮カイ
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。