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【体験談】家の中で愛猫が熱中症に!? 原因と対策を獣医師が解説

熱中症は、さまざまな条件が重なって体温が上昇し、不調をもたらす病気。じつは家の中にいるときでも、猫は熱中症になることがあるので注意が必要です。

そこで今回は、家で愛猫が熱中症になってしまった経験をもつ、飼い主さんの体験談をご紹介。獣医師の徳留史子先生には、熱中症の原因や対策について解説していただきます。

体験談(1)留守番時、エアコンのついていない部屋でぐったりしていた

のんびりする猫
Photo by Getty Images
【埼玉県Iさんの体験談】
9月下旬、気温は34℃くらいでした。外出中、1階の部屋はすべてエアコンをつけておいた(25℃設定)のですが、帰宅するとエアコンのついていない2階の寝室のベッドで、愛猫がぐったりしていたことがあります。

体がとても熱くて驚きました。すぐに1階の涼しい部屋へ抱っこして連れて行き、液状おやつを与え、手ぬぐいで包んだ保冷剤で脇の下や鼠径部を冷やし、まもなくいつもの元気を取り戻していきました。愛猫が寝室に入るのは珍しいことで、なぜこんな暑い部屋へ移動したのかはわかりません。

徳留先生の解説

25℃の室温が愛猫には涼しすぎたのかもしれません。太っていない、高齢の猫は寒がりになる傾向があります。猫は基本的により快適な場所を探して移動しますが、何らかの原因で動けなくなった可能性が。冷房をつけた部屋でも、毛布を用意しておくと寒さをしのげるでしょう。

体験談(2)日なたのタワーでよだれを垂らしながらぐったりしていた

猫タワーにいる猫
Photo by Getty Images
【大阪府Nさんの体験談】
2年前の7月、愛猫が胃液を吐いてよだれを垂らしながら、日なたの猫タワーでぐったりしていました。朝7時に部屋のカーテンを開けたので、猫タワーに直射日光が当たっていたと思います。

異変に気付いたのは8時半くらい。室温は25~28℃くらいだったと思います。愛猫はエアコンの風や扇風機を嫌うため、隣の部屋のエアコンを稼働させ、間接的に冷気がいくようにしていましたが、すぐに愛猫のいる部屋のエアコンもつけ、保冷剤にタオルを巻いて愛猫の体に当て、水を飲ませたら体調が戻ってきました。

徳留先生の解説

室温だけでなく、猫がいる場所の温度、体感温度が大事です。室温が25~28℃でも、直射日光の当たる場所はもっと高い温度になっていた可能性が。加えて、高齢だと温度の感覚が鈍くなり、暑いから移動しようと思わなかったのかもしれません。

家の中での猫の熱中症対策

寝転がる猫
Photo by Getty Images
こうした家の中での熱中症を防ぐには、いつでも涼しく、快適な空間を確保することが大切。最後に、家の中での熱中症対策のポイントをご紹介します。

エアコンを使用して適正温度に

エアコンを使用し、室温は28℃前後、湿度は50~60%を目安に保つようにしましょう。家の造りや間取り、日射や風通しによっても体感温度は変わるほか、猫種や年齢によっても暑さへの耐性は違うので、あくまでも目安に。

直射日光を遮る

直射日光は室温の上昇を招きます。すだれ、遮光カーテン、サンシェードなどを利用して直射日光を遮り、熱がこもることを避けましょう。

猫が快適な場所を選べるようにする

猫が自分で快適な場所を探せるように、寒かったらもぐれる毛布やハウスなどを用意して。猫が好んで寝るのなら、クールマットなどを置くのもOKです。

家の造りによっては、風通しのよいほかの部屋へ移動できるよう、ドアストッパーを使うなどして少しドアを開けておきましょう。寒かったり暑かったりしたら避難できる、複数の場所をつくると安心です。
このほか、水飲みボウルを複数箇所に置くなど、水分摂取しやすい環境を整えることもポイント。飼い主さんの体験談をもとに、しっかり熱中症対策をしましょう。
お話を伺った先生/徳留史子先生(猫専門動物病院ねこのクリニック浦和院長)
参考/「ねこのきもち」2026年8月号『ヒヤリ!な実例から知っておこう 熱中症になりやすいのって こんなとき、こんな猫』
文/長谷部サチ
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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