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猫の認知症って何? 意外と知らない基本情報と予防方法をご紹介

近年では猫の寿命が延びていることに伴い、猫も認知症を発症することが多くなってきました。猫の認知症は、予防や治療をすることはできるのでしょうか?今回は、意外と知られていない認知症の基本情報をまとめました。

猫の認知症ってどんな病気?

猫の認知症は、脳の老化と関係して発症します。症状としては、認知能力、学習能力、記憶能力、刺激に反応する能力が低下することによるさまざまな行動の変化で、例えば、徘徊する、泣き続ける、興奮しやすくなる、食欲が増すまたは低下する、などがあげられます。

症状が多く現れるのは10才以上の猫と言われており、近年猫の寿命が延びていることの伴い、認知症を発症する猫は増えています。ただ、すべての猫が発症する訳ではなく、認知症を発症するのは約半数とのことです。

認知症の治療法は?治るの?

認知症と診断された場合、療法食やサプリメントと薬を組み合わせた治療法を行います。今効果が期待されているのは、脂肪の一種である「脂肪酸」です。脂肪酸を強化したフードやサプリメントも販売されているので、高齢の猫には積極的に与えてみるとよいでしょう。

しかし、薬やサプリメントで症状が緩和されても完治は難しいのが現状です。そのため、若いうちから予防を行うことや、発症の初期段階での対処が大切になります。

認知症の予防法

はっきりとしたことは現時点ではわかっていませんが、人の認知症と同じように、猫も脳を活性化させることが予防や改善につながると言われています。大事なのは、飼い主さんとのコミュニケーション。治療が難しいからこそ、毎日の生活でできる予防をしっかり行いましょう。「脳を活性化させる」方法として、普段から次のようなことを普段から心がけてください。

目を見て話しかける

コミュニケーションの時間を増やしましょう。目を見て話しかけ、頭から腰までやさしく体をなでることで、認知症の予防だけでなく飼い主さんとの絆を深めることもできます。ただし、猫が嫌がる場合は気を付けて。

適度な日光浴

充分に日光浴ができる場所を用意してあげましょう。また、適度な運動ができるような環境を整えたり、遊びに誘ったりという心がけも大切です。

おもちゃや芸で脳に刺激を

新しいおもちゃを与えたり、オスワリと言った芸を教えたりなど、猫が頭を使うような刺激を与えます。楽しく遊ぶことで、認知症の予防にもつながるでしょう。
認知症は、一度発症してしまうと完治が難しい病気です。今からできる予防をしっかり行い、猫が健康で楽しく生活できる時間を延ばしてあげましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年8月号『愛猫のこんな症状、もしかしたら認知症かも!?』(監修:日本動物病院協会(JAHA)認定獣医内科認定医 NPO法人小動物疾患研究所理事長 小宮山典寛先生)
文/なかやまゆ
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