猫は子猫期はただじゃれるように遊んでいますが、成猫になると“狩り”をするような感覚で遊ぶようになります。ただ体を動かすだけの遊びもいいですが、ダッシュやジャンプを促す遊びも取り入れ、効果的に体を鍛えてあげましょう!
運動不足解消に!「追っかけスライドキャップ」
猫は年齢を重ねるごとに日常に慣れて刺激を感じにくくなり、動きも鈍くなりがちです。それを放置していると運動不足になってしまうため、5才くらいになったら、広範囲を利用した、距離をかせぐ動きの遊びを取り入れてあげるとよいでしょう。
1.ペットボトルのキャップを見せる
はじめに、猫にペットボトルのキャップを見せて、興味を持たせます。続けて投げられるようキャップは10個以上用意するといいですね。
2.ペットボトルのキャップを滑らせる
ペットボトルのキャップを床に置いて、猫から遠のくように、勢いよく床の上を滑らせます。床の上を滑らせるだけでも追いかける猫は多いですが、反応が鈍い場合はキャップの中にフードを入れれば意欲がアップしますよ。
3.猫がペットボトルのキャップを追いかけたらOK
猫がペットボトルのキャップを追いかけるところまでが1セットです。10セットを目標におこなってみてください。
※ペットボトルのキャップを誤食しないよう、必ず飼い主さんが見ているところで使わせ、充分注意してください。目を離すときは、猫が届かないところにしまいましょう。
筋力アップに効果的な「空中ジャンピング」
猫は本来、獲物を捕まえるための優れた筋力をもっていますが、その筋力も使う機会が少ないと衰えてしまいます。足腰の衰えを予防するために、子猫~7才くらいまでの猫におすすめのトレーニングをご紹介します。
1.低い位置でじゃらしを動かす
低い位置でじゃらしおもちゃを動かし、猫がおもちゃを狙うのを待ちます。独特な揺れが再現できるワイヤータイプのじゃらしなら、獲物と錯覚しやすいのでおすすめです。
2.じゃらしおもちゃを上げてジャンプを誘う
猫がじゃらしおもちゃに飛び付いたら、一気に上に上げて、思わずジャンプしてしまうように誘います。
3.後ろ足で立たせる
猫が捕まえた状態でじゃらしおもちゃを引き上げ、後ろ足で立つ状況をつくります。ここまでを1セットとし、5セットが目標です。じゃらしでは反応が鈍い猫には、ケリぐるみを与えて後ろ足の筋力を鍛える方法もあります。
「ねこのきもち」のオリジナルふろくを使ってみた場合
「ねこのきもち」2018年9月号のふろく、「ふわふわじゃらし&森のかくれんぼBOX」を使えば、運動不足の解消や筋力アップにつながる遊びができます。ふろくを使った2つの遊びをご紹介します。
1.運動不足解消につながる遊び
猫から距離を置き、ボックスの穴からじゃらしおもちゃを出し入れしたり左右に振ったりしてみてください。それをめがけて猫がダッシュすることによって、運動不足を補えます。
2.筋力アップに役立つ遊び
猫が前足をかけて立ち上がれる高さの場所を用意し、そこにボックスを置くだけです。箱に興味を持った猫が、後ろ足だけで立って覗く体勢を作ることで、筋力アップにつながります。
猫は持久力がないため、たまに長く遊ぶのではなく、短い時間でも毎日遊んであげるといいですね。1日10分を目安に続けていきましょう。
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『カラダだけでなくココロにも効く!おうちジムのススメ』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生、ペットライフコンサルタント 「ねこままホテル」オーナー 薬師寺康子先生)
文/AzusaS