来客時や病院帰りで安静を要するときなど、猫用ケージを使用できたら助かるシーンはたくさんありますよね。「でも狭い場所に閉じ込めるのってちょっとかわいそう…」「ストレスになるのでは」という不安を持つ飼い主さんも多いはず。そこで今回は、ケージに関するさまざまな疑問をわかりやすく解説します。
ケージに閉じ込めると、ストレスにならない?
猫は狭い場所が好きというのはよく聞く話ですが、それはケージの中も同じこと。狭くて囲まれたスペースは身の安全を確保できるため、慣れたら好んで入ってくれる可能性も!しかし急にケージの扉を閉めてしまうと、閉じ込められた=逃げ道がなくなったと思い、怖がることもあるので、まずはゆっくりとケージに慣らしていくことが重要です。
猫はどれくらいの時間ならケージに入れても大丈夫?
そもそも猫がケージをお気に入りの場所として認識しているようなら、たとえ扉を閉められてもそれを負担に感じません。そのため、猫がケージに慣れている場合は、ケージの中で何時間でも過ごすことができるでしょう。もちろん、必要なものがケージの中に備わっていることが前提となります。水やトイレ、フードなどの用意は必ずしておきましょう。
シニア猫でもケージに慣れてくれる?
年を重ねたシニア猫は1日の大半を寝て過ごすため、ケージのような囲われて安心できる寝床は相性がいい場合があります。また、経験豊富なシニア猫になると、新しいものにも動じなくなる子が多いので、ケージを受け入れやすくなっているかもしれません。ただし、慣らすときは猫の体調に気を使って、無理をしないように注意してください。
いちばん大切なのは、上手に慣れさせること
慣れさせ方のコツは、猫にケージを「いい場所」として認識してもらうことです。
ケージを設置する
ケージを設置し、猫が自分から入るまで根気強く待ちます。このときにケージに対して悪印象を持たせると、猫は嫌がってなかなか使ってくれなくなるため、決して無理強いをしてはいけません。
慣れてきたらケージ内でフードを
扉を開けたままフードを与えて、慣れてきたら扉を閉めて食べさせるようにしましょう。これに慣れたら、今度はケージの中にフードを撒いて与えてみます。猫が食べ終えたタイミングで扉を開放してあげましょう。
すでにケージに苦手意識を持っている猫も、この方法を気長に続ければ徐々に慣れていくはずです。フードに興味を示さない子は、猫用おもちゃなどで誘ってみてください。
愛猫を大切に思うからこそ不安に感じることもありますが、無理強いさえしなければ、意外と猫たちはケージに入ることもそこまで苦痛ではないよう。もし、ケージに入れたときに猫が鳴くようであれば、それはまだ慣れきっていない証拠です。慣れさせ方のコツを参考に、根気強くケージを「いい場所」として教えてあげてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年10月号『今からでも愛猫の“マイルーム”に ケージで叶うしあわせ猫生活』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/takemori.m
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。