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猫に必須な栄養素と、ライフステージで変わるエネルギー量とは

猫の主食として毎日与えるキャットフードには、猫に必要な栄養素がバランス良く含まれています。では、同じ動物でも、犬や人に必要な栄養素とどのような違いがあるのでしょうか?今回は、猫に必要な栄養素の基本から、ライフステージによって変わる必要なエネルギー量を解説します。

猫に必要な三大栄養素とは?

三大栄養素の割合
毎日の食事からとる栄養素。そのうち、脂肪・たんぱく質・炭水化物の三種類の栄養素を“三大栄養素”といいます。三大栄養素は、私たち人の体をはじめ動物の体をつくったり、活動したりするために欠かせません。この三大栄養素の割合を、猫・犬・人で見くらべて見ると、完全な肉食動物である猫は、必要とするたんぱく質の分量が人や犬よりも多くなっているのがわかります。肉食動物である猫には、多くのたんぱく質が必要になるのです。

このように、必要な栄養素の割合が違うため、ドッグフードなどで代用せず、猫には猫用に栄養バランスが調整されたキャットフードを与える必要があるのです。

猫の必須栄養素とは?

見つめる子猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
必須栄養素とは、体に必要な量の栄養素を体内で作りだすことができないため、食事から摂取する必要がある栄養素のことをいいます。この必須栄養素もまた動物ごとに違い、不足すると健康に害を及ぼします。

必須栄養素には、ビタミン、ミネラルや、アルギニンなどの必須アミノ酸、リノール酸などの必須脂肪酸がありますが、猫の必須アミノ酸であるタウリンは、動物性の食事からしかとることができません。タウリンが欠乏すると、網膜萎縮や心筋症を引き起こすおそれも。そのため、食事に必要な量の栄養素が含まれるていることはとても重要です。

ライフステージで異なるエネルギー量

ライフステージによる必要エネルギーの違い
猫はライフステージや活動量の変化により、必要となるエネルギーの量が異なります。エネルギーの要求量が大きいのは、体がぐんぐん成長する生後4ヵ月未満のとき。生後4ヵ月を過ぎると、徐々にエネルギーの要求量が減っていきます。また、同じ成猫でも、避妊や去勢を行った猫はさらにエネルギーの要求量が減ります。このように、ライフステージによってもエネルギーの要求量が変化するため、それに合わせたキャットフードが展開されているのです。

愛猫の健康には、飼い主さんの栄養管理が重要

箱の中から手を出す猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
毎日の食事を自分で調整できる私たちとは違い、飼い猫は、飼い主さんの与えるフードのみを一生食べ続けることになります。そのため、飼い主さんが行う栄養管理は非常に重要です。成長期のうちにしっかりエネルギーを摂取できないとひ弱な猫になってしまいますし、少しだけカロリーオーバーした食事も毎日続ければ肥満につながるでしょう。さらに、ミネラルの量やバランスの乱れが続けば、肝臓や腎臓などに負担がかかるおそれもあります。
猫には猫特有に、必要な栄養素と、摂取するべき量があります。さらに、ライフステージに合わせたキャットフード選びも重要になります。愛猫には、猫専用に調合されたキャットフードを正しく与えて、健康を守ってあげましょう。
参考/「ねこのきもち」『キャットフード大事典』(監修:獣医師 ヘリックス株式会社代表取締役社長 ペット栄養学会理事 ペットフード協会新資格認定制度実行委員会委員長 徳本一義先生)
文/なかやまゆ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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