みなさんは、愛猫の体重・飲水量・呼吸数の平常時の数値を知っていますか?じつは、そういった数値を知っておくことは、病気の早期発見につながるのです。
今回は、飼い主さんが「見てわかる」ヘルスチェックの方法をご紹介します。
体重の数値を見てチェック!
定期的に体重をはかることは猫の健康管理のために大切なこと。健康な猫でも、夏場は食欲が落ちるので体重が減ることもありますが、涼しくなって自然と戻れば心配はありません。ただし、1ヶ月で10%以上の増減は、病気が隠れている可能性もあるので要注意です。
成猫の理想体重の目安は?
一般的な体格の猫の理想体重は、オスが4~5kg、メスが3~4kgです。猫の骨格の大きさによって適正体重は異なるので、愛猫の理想体重が知りたい場合は、獣医師に判定してもらうといいですよ。
こうやってはかろう!
① 猫を抱っこして体重計にのります。
② 自分の体重をはかり、①から引いた数値が猫の体重になります。
精密に計測できるデジタルタイプの体重計がおすすめですよ。
飲水量を見てチェック!
水を大量に飲んでオシッコをたくさんする「多飲多尿」の症状が表れる病気もあるため、猫の飲水量を把握しておきましょう。急にいつもの1.5倍以上の量を飲んだり、体重1kgに対して100ml以上の水を飲んでいたりしたら病気の疑いも考えられます。
1日の理想の飲水量は?
目安としては、3kg台 150ml / 4kg台 200ml / 5kg台 230mlです。
猫の飲水量には諸説ありますが、オシッコの病気の予防には、これくらいの水の量が飲めるといいですね。
こうやってはかろう!
① 計量カップで水の量をはかり、容器に入れます。
② 24時間後、飲み残した水を再び計量カップへ。
③ 飲む前と飲み残しの量の差を比べてみましょう。
飲水量は日によって変わるので、1週間毎日はかって平均値を出しましょう。また、ウェットフードは全体の80%くらいが水分なので、この水分量もプラスしてくださいね。
呼吸数を見てチェック!
病気の早期発見につながることがあるので、ぜひ呼吸数もチェックしてみましょう。ふだんよりも1分間で10回以上増えていたら、呼吸器系の病気や心臓の病気、胸水がたまっている可能性もあるため、動物病院を受診しましょう。
1分間の呼吸数の目安は?
安静にしているときの数値で、20~30回が目安です。遊んだあとや暑い場所にいたときは呼吸数が増えます。
こうやってはかろう!
猫がリラックスして横になって休んでいるときなどに、お腹の上下の動きを見て数えましょう。または、猫がひざにのっているときに、脇腹の動きを数える方法もあります。
動物病院での健康診断も大切ですが、日常生活の中でできるヘルスチェックの方法もあるので、ぜひやってみてくださいね。月に1回程度でOKなので、日々の健康管理のためにも、愛猫のデータを知っておきましょう。
参考/「ねこのきもち」2016年7月号『愛猫のデータ\マイにゃんバー/で病気を早期発見!見てわかるヘルスチェック』(監修:聖母坂どうぶつ病院 獣医師 鵜飼佳実先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。