かわいい容姿に身体能力の高さ……完璧そうに見える猫も、その生態を解明していくと、ちょっぴり「ざんねん」な行動や習性がちらほら!!
今回は、人には理解しがたい猫の「ざんねんな行動」5つを紹介します。
①猫は臭いものにほど……興奮せずにはいられない!!
猫は、ほかの猫のお尻や排泄物を平気で嗅ぐけれど、これは性フェロモンが出ているから。猫はその臭さにこそ異性を感じて、ときめかずにはいられないのです!
ニオイを嗅いだあとに、おマヌケな顔に……(笑)
猫は臭いものを積極的に嗅ぎますが、さらにそのあと、ニオイを分析しようとして口を半開きにして、なんともおマヌケな表情になることも。
②本当の猫なで声は……野太い!!(笑)
「猫なで声」と聞くと、柔らかくて高い声を想像する人も多いでしょう。実際に猫をなでてみると、飼い主さんに甘えて高い声で鳴くコもいます。
しかし、それは人に対しての声! 猫界でいう「猫なで声」とは、異性への媚びた声のことを指し、低く奥行きのある鳴き声なのです。
発情期のメスの鳴き声は特徴的
発情期に、オスへアピールするメスの鳴き声は、ちょっと特徴的。まるでオットセイが鳴いているような、お世辞にもかわいいとはいえない声色なのです。
③猫が熟睡するのは……たったの3時間半!!
寝ている印象が強い猫。一説では、15時間以上も寝て過ごすといわれています。しかし、そのうちのほとんどはうたた寝の状態。
猫は警戒心が強いので、ぐっすりと眠れるのはせいぜい3時間半ほどなのです。
猫が夢を見るのは、うたた寝のとき!
夢を見るのは、うたた寝(レム睡眠)のとき。眠りが浅いと考えるとかわいそうに思えますが、猫がこのうたた寝の間に、夢を見ているといいですね!
④動物界で長距離走をしたら……猫はたぶんビリ!
俊敏な走りのイメージのある猫。でも、それは短距離走に限ってのこと! 瞬発力は抜群だけれど、「足の爪が出し入れできる」という独特の構造は、走りには向いていないのです。
もしも動物界で長距離走をしたら……
動物界で長距離走をしたら、爪をスパイクのように使って地面を蹴る犬などには、猫はかなわないでしょう。
しかも、猫は集中力が続かない動物なので、長距離走をしても完走すらできないかも……(笑)
⑤体が大きい猫ほど……気が弱い!(笑)
猫はケンカをする前に、いかに自分が強いかを威嚇して示します。そして、弱い猫ほど自分が負けるとわかっているので、ケンカを避けたいと必死に威嚇するもの。
そのため、「私、怖いでしょ? 怖いよね? こんなに大きな体の私とケンカしたくないよね!?」と、精一杯に被毛を立たせて、背中を高く上げます。
そして、口を開けて少しでも自分を大きく見せようとするのです。
以上、猫のざんねんすぎる生態5つ【行動編】でした! 人には理解できない猫の行動も、じつは深い意味があったり、なかったり……するんです。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『\どうしてそうなった!?/ 不思議だけど愛おしいざんねんな猫の生態』
(監修:哺乳動物学者、「ねこの博物館」館長、日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/sorami