冬になると、寒い場所へはなるべく行きたくないもの。それは猫も同じです。トイレの場所が寒いと排泄を我慢してしまう猫は、冬にオシッコの病気になりやすいといわれています。
今回は、トイレ環境の改善方法や水分摂取方法、オシッコのチェックについてご紹介します。
猫は寒さに弱かった!
もともと半砂漠地帯で暮らしてきた猫は、寒さに弱い動物です。人より体が小さい分、寒さを感じやすいともいわれています。そのため、飼い主さんが「肌寒いかな」と思ったときには、すでに猫は寒さを感じているかもしれません。
猫がいつも過ごしている場所に、ふわふわした毛布やモコモコした布を敷いて、ぽかぽか対策をしてあげましょう。もぐり込めるタイプの猫ベッドなどを用意すれば、お気に入りの居場所になるかもしれませんね。
冬場に気を付けたいオシッコの病気
猫は寒くなり体が冷えると、水を飲む量が減りがちになります。さらに、トイレが置かれた場所が冷えていると、オシッコを我慢してしまう傾向が。そのため、冬は猫がオシッコの病気にかかりやすいといわれています。寒くなる前に猫が過ごす環境を整えて、冬でも快適に暮らせるように工夫しましょう。
冬の間のお世話の工夫
トイレは暖かい場所へ
猫はトイレの置かれた場所を「寒い」と感じると、オシッコを我慢してしまう傾向があります。今、トイレの置かれた場所が寒いところなら、リビングなどの暖かい場所にもトイレを置いてみましょう。
そのとき気を付けたいのは、トイレの掃除です。排泄物をその都度取り除いたり、毎月トイレを丸洗いしたりと掃除は念入りにしたいですね。猫はキレイ好きなので、清潔で暖かいトイレを気に入ってくれるかもしれません。
水飲みボウルの数を増やしウエットフードに替える
いつも猫が過ごす部屋に、水飲みボウルを複数置いてみましょう。器の形を変えてみたり、できるだけたくさん置いたりすると飲水量がアップするかもしれません。
また、与えるフードの一部を、ドライタイプからウエットタイプに替えても水分摂取量を増やすことができます。ウエットフードを好む猫は多いので、切り替えてみるのもひとつの方法です。ただし、ウエットフードはドライフードより歯垢が付きやすくなる場合もあるので、歯磨きなどのケアは忘れずに行ってくださいね。
オシッコチェックも欠かさずに
さまざまな工夫を施したあとは、オシッコチェックをこまかく行いましょう。オシッコの色や量、回数などに異変がないか確認しておき、少しでも気になることがあれば獣医師へ相談してください。
冬になると、猫のお世話をちょっと変える必要がありそうですね。なるべく暖かく過ごせる環境をつくり、こまめに水分補給をさせるように心がけましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年12月号『季節、年齢、猫の様子、環境etc.猫の「変化」はお世話の替えどきです』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/HONTAKA
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。