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耳の中に黒い耳垢が…! 愛猫も感染するかもしれない「寄生虫」って?

Getty
愛猫の健康にいろいろと気を遣っている飼い主さんは多いはず。でも、飼い主さんが気づかないうちに、愛猫が「寄生虫」のえじきになっていることがあるのだとか…!

この記事では、飼い主さんから「ねこのきもち」に寄せられたエピソードをもとに、専門家の先生が解説します。

愛猫の耳の中に黒い耳垢が……どうして!?

猫のアバちゃんの飼い主さん(Y・Kさん)から寄せられたエピソード。

猫の健康を脅かす寄生虫 イラスト/山村真代
保護してすぐの1カ月齢の頃、耳をしきりにかゆがっていたアバちゃん。アバちゃんの耳の中を覗くと……真っ黒な耳垢がたくさんたまっていたのだとか!

すぐに動物病院へ連れて行って診断してもらうと、結果は……

「耳ダニ」だったのです。

「耳ダニ」ってなに?

皮膚や耳など、体の表面をすみかとする「外部寄生虫」。代表的なのがダニとノミです。

猫の健康を脅かす寄生虫
猫に寄生するダニで最も多いのが、耳の炎症のもとになる「ミミヒゼンダニ(通称:耳ダニ)」(写真左)。体長は0.5mmほどで、肉眼ではほとんど見えません。

ほかにも、体長0.2mmほどの「ショウセンコウヒゼンダニ」(写真中央)や、吸血すると体長1〜2cmほどになる「マダニ」(写真右)など、ダニにもさまざまな種類が存在します。

このようなときは要注意!

愛猫に次のような様子が見られたら、ダニが寄生している可能性が…!
  • しきりに顔周りなどをかく

  • 黒い、独特な刺激臭の耳垢がたまる



ダニは猫の体のどこに寄生するの?

耳ダニはおもに外耳道、ショウセンコウヒゼンダニはおもに顔周りや前足の皮膚にすみ着きます。マダニは、顔や体に付いて吸血します。

どんな検査や治療が必要?

動物病院で耳垢や毛などを採取して、顕微鏡で検査。マダニは、肉眼でも確認が可能です。治療は、ダニの種類に応じて「駆除剤」を投与します。

ダニは猫から猫へ、簡単にうつる!

猫の健康を脅かす寄生虫 イラスト/山村真代
ダニは、感染力の非常に強い寄生虫。

感染猫と軽く接触したり、同じブラシを使うだけでもうつるため、複数飼いの場合、1匹が感染するとあっという間に同居猫へと広がるでしょう。

とくに多い「耳ダニ」は、外で過ごしていた元ノラ猫によく見られるのだとか。

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もしかしたら愛猫も感染するかもしれない「寄生虫」。飼い主さんはぜひ、気をつけてあげてくださいね!

参考/「ねこのきもち」2017年7月号『知らぬ間に猫の健康を脅かす コワ〜イ 寄生虫にご用心!』
イラスト/山村真代
<監修:日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)獣医学科卒業、サエキベテリナリィサイエンス設立 佐伯英治先生>
文/雨宮カイ
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