保護猫や保護犬との出会い、それは突然やってくることがあります。
Instagramユーザーの
@shibainu_komugi_ueharaさんは、4匹の子猫を保護することになったのですが、その出会いも突然の出来事でした。
偶然が重なった子猫との出会い
2018年7月28日、ご主人から「ランニング中に、国道脇の草むらでミーミーと鳴いている4匹の子猫を見つけた」と、仕事中だった飼い主さんに連絡が!
ご主人によると、しばらく辺りを見渡しても、親猫はいなかったそう。さらにこの日は、記録的な猛暑。
保護する以外の選択肢はないーーふたりは同じ気持ちでした。そしてご主人は、4匹をおうちに連れて帰ることにしたのです。
じつはこのとき、飼い主さんの家は建て替え中のため、家から少し離れたところのアパートに仮住まい中。
ご主人が4匹の子猫を見つけた場所は、もともとの家なら、ランニングで通ることはなかった場所だったのです。
さらにその日は、いつものランニングコースではなく、なんとなくの気分でその道を走っていたそう。
いろんな偶然が重なり合い、飼い主さんご家族と4匹の子猫は出会ったのでした。
4匹の子猫を見守る先住犬のこむぎちゃん
飼い主さんのおうちには、先住犬である柴犬のこむぎちゃんがいます。
4匹の子猫と初めて対面したこむぎちゃんは、ダンボールの周りをまわったり、覗き込んだり、ご主人の顔を見たりと落ち着かない様子だったそう。
「病気なども心配だし、エアコンが効いた部屋は寒いので、ダンボールは洗面所に置き、こむぎとは隔離しました。こむぎは、心配そうに洗面所に続くドアのほうをずっと見つめて、鳴き声がするとソワソワしていたんです」
こむぎちゃんは、突然のことに戸惑いつつも、子猫たちのことをずっと気にかけていたようです。
1匹も欠けることなく、すくすくと成長
飼い主さんご家族の献身的なお世話のおかげで、少しずつ成長する子猫たち。
子猫たちの目が見えるようになった頃には、哺乳器をシャカシャカ振ると、4匹は先を競うように膝の上によじ登ってくるほど元気いっぱい!
病院で初めて4匹を見てもらったとき、「このコたちは生後10日~2週間。1カ月後に1匹残れば拍手もの。それほど、これくらい小さいコの生存は難しい」と、先生に言われたそう。
でも、生後2カ月を過ぎた頃の検査では、1匹も欠けることなく、体重増加なども合格。今は生後5カ月を過ぎた頃だけれど、ヤンチャでオテンバ盛りなんだそう!
「保護した直後から、優しいお隣さんのお申し出で昼間は預かってもらい、お世話をしていただいていました。
毎日、お隣から帰ってくるにゃんこずの点呼をするように、こむぎはみんなを迎えていたんです」
周囲の助けもあり、愛情を受けて成長中の子猫たち。そして、子猫たちに優しいこむぎちゃんの存在も、とても大きいのです。
みんなでお留守番ができるようになると、こむぎちゃんは子猫のケージがある部屋でいつも寝ているようです。
お互いに大好きなようで、よく遊ぶようになってきたのだとか♪
一度は里親募集も考えたけれど…
当初は、里親募集に出すことも考えていたという飼い主さん。そのため、子猫たちに名前はつけずに1号・2号・3号・4号と呼んでいたのだそう。
しかし、保護してから4カ月を過ぎた頃、4匹全員を引き取ることに決めたのです。そして、名前は正式にいちご・にーご・サン・シィに。
4匹と一緒に暮らしていく中で、飼い主さんの気持ちにも次第に変化が表れたのでした。
子猫たちとこむぎちゃんに、改めて伝えたいこと
飼い主さんに、子猫たちとこむぎちゃんに改めて伝えたいことを聞いてみると、次のように話してくれました。
「こむちゃん、にゃんこずにかける時間が増えてしまって、寂しい思いをしてるのかな? ごめんね。少し甘えん坊になったね。いつもにゃんこずに優しいお姉ちゃんでありがとね」
「いろんな好運が重なったラッキーにゃんこず、元気に育ってくれてありがとう。みんなで新しいおうちに帰ろうね」
飼い主さんご家族、こむぎちゃん、お隣さんなど、たくさんの人たちに見守られている4匹。これからの成長も、見守っていきたいですね。
参照/Instagram(
@shibainu_komugi_uehara)
取材・文/雨宮カイ